クラウド形式の統合コミュニケーション「UCaaS」がSMBにも大企業にも受ける理由5つの理由を整理

コラボレーションニーズの高まりにつれて、「UCaaS」の採用が全ての市場セグメントで進んでいる。ただしユーザーの企業規模によって、その実態は異なる。

2019年05月15日 05時00分 公開
[Micah LevineTechTarget]
画像

 ビジネスにおける優先度の変化により、モバイルワーカーをサポートできる高度なコラボレーション機能とクラウドサービスのニーズが高まってきた。こうした中、あらゆる規模の組織が、オンプレミスのユニファイドコミュニケーション(UC)製品から、UC製品の機能をクラウドサービスとして利用できる「UCaaS」(サービスとしてのUC)へ移行している。

 調査会社Synergy Research Groupのレポートによると、UCaaSを最も早期に採用したのは中堅・中小企業(SMB)で、UCaaSユーザー企業の大多数を占めている。一方で大企業のUCaaSの採用も大幅に増加しているという。レポートによると、UCaaSを利用する大企業の数は2018年に57%増加した。

 これまで企業の間では、高度な制御性とカスタマイズ性から、オンプレミスのUC製品が好まれる傾向があった。調査会社Frost&Sullivanのアナリスト、エルカ・ポポバ氏によると、高度な通信機能やモバイル関連機能などを提供するUCaaSの需要が高まっているという。「リモートワーカーやモバイルワーカーの増加、従業員へのミレニアル世代の流入、ビジネスのグローバリゼーションとローカライゼーションが、クラウドサービスに対する強い需要を生み出している」とポポバ氏は述べる。

クラウドUCの採用を推進する要因

 企業におけるワークスタイルの変化が、全てのビジネスセグメントにおいてUCaaS採用推進の主な原動力になっている。Frost&Sullivanの調査によると、企業がUCaaSを採用している主な理由は、以下の5つだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news179.jpg

生成AIの活用、意外と進んだマーケティング部門と進まない営業部門 どうして差が生じた?
HubSpot Japanが実施した「日本の営業に関する意識・実態調査2025」のポイントを、記者説...

news013.jpg

Webサイト改善のゴール(KGI)と戦略(KPI)の決め方
連載第2回目となる今回は、Webサイト改善のためのゴール(KGI)と戦略(KPI)の設定方法...

news163.jpg

メルマガをきっかけにした商品購入、B2B商材ではどれくらいの人が経験?
ラクスが「メルマガに関する調査レポート」を公表した。メルマガ経由のサービス購入や資...