医療に役立つ「AI」6つの用途【後編】
「Hey Siri」「OK Google」で健康相談 「AI」で自動化進む患者対応
AI技術が医療にもたらす効果は、医療従事者の業務効率向上だけではない。生活指導や診療の予約など、患者の利便性向上に役立つAI技術の活用例を3つ紹介する。
前編「医療従事者の負担を軽くする「医療AI」の使い道3選」では、医療従事者の仕事を支援するAI(人工知能)技術の活用例として、データ分析や画像解析、自然言語処理による診断支援を紹介した。医療機関はさらに、AI技術を患者ケアの改善に生かそうとしている。後半では患者対応に焦点を当てた、残り3つのAI技術活用例を紹介する。
利用例4.個人向け医療音声アシスタント
現在販売されているスマートフォンには総じて、個人向け音声アシスタントが組み込まれている。Microsoftの「Cortana」やAppleの「Siri」、Googleの「Googleアシスタント」のような音声アシスタントを医療アプリケーションと組み合わせると、非常に大きな価値を提供できる可能性がある。
考えられるケースの一つは、アラートや患者向け教育資料を提供するアプリケーションだ。人間のように対話することで、患者の現在の精神状態を評価することが可能になる。患者の要望や見守りに、医療担当者が対応することが難しい場合、音声アシスタントを組み込んだアプリケーションを使って負荷を軽減することも考えられる。
利用例5.個人向け生活指導
医療従事者は、慢性疾患を抱える患者の治療において、診察室の外でも患者との接触を保つ大切さを認識している。一部の病院では総合ケアの一環として、生活指導サービスを導入している。そうしたサービスは運用コストの観点から、維持が難しいこともある。
AI技術とモバイルアプリケーションを使用すれば、この問題を解決できる可能性がある。例えば患者のスマートフォンやウェアラブルデバイスで取得したデータを基にして、薬の服用を忘れないように忠告したり、運動や健康的な習慣を促すためにやる気を出してもらったりするための簡単なメッセージを自動で送ることができる。こうしたモバイルアプリケーションで問題を検知し、医師にアラートを送ることも可能だ。
利用例6.医療bot
AI技術の導入が始まっている新たな分野の一つに、カスタマーサービスがある。医療分野でも、AI技術を用いた患者対応用のbotが利用できるようになる可能性がある。botを使ったアプリケーションは、患者がチャットウィンドウや電話でメッセージを入力することで、メッセージに合わせて回答したり、処理につなげたりする。患者が医療機関のWebサイトで経過観察の予約を入れたり、処方箋や健康保険を申請したりする場合、こうした作業の補助としてbotを活用できる。
医療機関はbotを利用することで、スケジュールの設定や請求など、患者の簡単な要求に対して、年中無休で支援を提供できる。結果的に、病院事務に関わるタスクや運用コストも削減できる。
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医療に役立つ「AI」6つの用途
医療機関が人工知能(AI)技術を利用することで、治療の効果やスタッフの業務効率改善、患者の利便性向上につながる可能性がある。医療の現場でのAI技術活用例を、前後編にわたって紹介する。
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