どのような形態のサーバでも、共通して使われている部品がある。本稿では、サーバを構成する4つの部品の基礎知識を説明する。
データセンターの規模に応じて組織はブレードサーバやラックサーバ、タワーサーバを使い分け、管理者が必要に応じてサーバの台数を調整してハードウェアを効率的にメンテナンスし、簡単に冷却できるようにしている。
ラック型であれ、ブレード型であれ、タワー型であれ、サーバに組み込む部品の種類は変わらない。これらの部品は目的に沿った性能で構成され、データを処理している。以下にサーバを構成する基本的な部品について説明する。
マザーボードはサーバの中心的なプリント回路基板で、外部接続用の全デバイスを接続する中枢の役割を果たす。マザーボードには主に「ATX」(Advanced Technology eXtended)と「LPX」(Low Profile eXtension)という2つの規格がある。ATXは入出力配置や拡張スロット、LAN接続用のスペースが比較的大きい。LPXのマザーボードはシステムの後部にポートがある。
マザーボードの規格には他に「BTX」(Balance Technology eXtended」「Pico BTX」「Mini-ITX」などがあり、これらはATXやLPXよりも小さい。
プロセッサは、データの取得や暗号化されたデータの復号、処理の実行、データの書き込みといった基本的な動作をする。プロセッサの主な構成要素として、浮動小数点演算装置(FPU)を含めた演算装置(ALU)、レジスタ(プロセッサ内の記憶装置)、キャッシュメモリがある。
さらに細かいレベルでは、ALUはオペランド(被演算子)を使って、全てのロジックおよび演算コマンドを実行する。高速処理が可能なFPUは、数値計算の際に補助的に利用される。
プロセッサと「CPU」という言葉はしばしば混同されて用いられる場合がある。だが「グラフィックス処理ユニット」(GPU)もプロセッサの一つだ。GPUを使用する場合は、1台のサーバに複数のプロセッサを搭載することもある。
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