ブレード、ラック、メインフレームなど
主要ベンダー14社のサーバ製品比較総まとめ(1/3 ページ)
本稿では、利用可能なブレードサーバ、ラックサーバ、メインフレームコンピュータの全体像を詳しく示し、主要ベンダーについて紹介する。
ハードウェアベンダーは豊富な種類の形状とサイズのサーバを提供し、多様なオプションを用意している。大半の主要ベンダーの製品ラインアップにはラックサーバがある。ブレードサーバを販売するベンダーや、メインフレームコンピュータを提供しているベンダーもある。
ハードウェアベンダーは他の種類のシステムも用意しているのが一般的だ。タワーサーバ、コンバージドインフラ、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)、高密度サーバ、スーパーコンピュータなどがその例だ。以下では代表的なハードウェアベンダーと、その製品について述べる。
取り上げるのは以下のベンダーだ。
- Acer
- ASUS
- Cisco Systems
- Dell EMC
- 富士通
- Hewlett Packard Enterprise
- Huawei
- IBM
- Inspur Group
- Intel
- Lenovo
- NEC
- Oracle
- Supermicro
Acer
Acerは中堅企業や大企業向けのラックサーバを幾つか提供している。これらのラックサーバには、フォームファクター(形状の規格)が1Uと2Uで利用できる「Altos」シリーズと「AR」シリーズなどがある。Altosシリーズには4種類のモデルがあり、いずれも2ソケット。ARシリーズのモデルは2種類で、一方は1ソケット、もう一方は4ソケットだ。
ARシリーズの一つである「AR580」は、最大4基のIntel製「Xeon E5-4600」プロセッサと最大48基のDIMM(Dual Inline Memory Module)を利用できる。このサーバは、冗長でホットスワップ可能な電源装置とデュアルポートの10ギガビットイーサネットコントローラーも備える。
ラックサーバだけでなく、Acerは2種類のモデルの高密度ストレージがある「AW2000h F2」シリーズも提供する。同社はAW2000h F2をブレードサーバとしては販売していないものの、類似点は多い。例えば、Acerの「Acer AW2000h w/AW370h F2」は2Uサイズのラックにマウント可能な筐体を持ち、4台までのサーバノードを運用できる。各サーバノードには最大2基のIntel製「Xeon」プロセッサと16基のDIMMを搭載できる。加えて、複数のタワーサーバと1種類のミニタワーサーバも提供している。
価格体系と製品の購入方法については、Acerに直接問い合わせる必要がある。
ASUS
ASUSTeK Computer(ASUS)は、さまざまなラックサーバを提供するハードウェアベンダーだ。ラックサーバ以外にも、タワーサーバおよび高密度GPUサーバもそれぞれ2種類ずつ販売している。ラックサーバとしては「RS」シリーズや「ESC4000」シリーズなどがある。
RSシリーズにはフォームファクター1Uと2Uで利用可能なモジュールが9種類ある。これらのサーバはビジネスの規模やワークロードに応じた幅広い業務をターゲットにしている。例えば、RSシリーズの「RS720-E9-RS12-E」ラックサーバは最大2基のIntel製「Xeon Scalable」プロセッサを利用でき、合計56コア112スレッドにまでなる。メモリも3TBまで搭載可能だ。RSシリーズの他のサーバと比べ、特に優れた堅牢(けんろう)性を持つ。
ESC4000シリーズには3種類のモジュールがある。いずれもフォームファクターが2Uの2ソケットシステムだ。1基のCPUにつき最大8基のDIMMを利用できる。モジュール間で主に違うのはプロセッサの種類とドライブベイの数だ。例えば、ASUSの「ESC4000 G3」はIntelの「Xeon E5-2600」プロセッサと最大8個のホットスワップ可能な3.5インチドライブを備える。一方、「ESC8000 G4」で使用できるのはXeon Scalableプロセッサと最大8台のホストスワップ可能な2.5インチドライブだ。
ASUS製品は、Newegg、Amazon、CDWなどのIT製品小売業者からオンライン経由で購入できる。ただし、価格は購入先によって大きく異なる可能性があることに留意しておく必要がある。例えば、これらの小売業者3社におけるESC4000 G3の表示価格は約1900~3300ドルと幅がある。なお、この価格にプロセッサやメモリは含まれない。
Cisco Systems
Cisco Systemsはラックサーバを7モデル、ブレードサーバを6モデル用意しており、あらゆる規模の企業向けの製品を取りそろえる。最低価格は3000~2万6000ドルと幅広い。ラックサーバは「Unified Computing System(UCS)C」シリーズとして販売され、フォームファクター1U、2U、4Uで利用できる。ほとんどのモデルはXeonプロセッサを2基まで使用できる。ただし、「UCS C460 M4」と「UCS C480 M5」は4基まで利用可能だ。メモリ容量は1.5~6TBと幅広く、内蔵ストレージの最大容量は30~246TBだ。
ブレードサーバとしては「UCS B」シリーズがあり、モデルに応じてそれぞれ2基か4基のプロセッサを搭載する。利用可能なメモリ容量はラックサーバと同様に1.5~6TBとなり、内蔵ストレージは最大6.4~39TBとなっている。
他にも、ストレージサーバの「UCS S」シリーズ、ブランチオフィス向けブレードサーバの「UCS E」シリーズ、マルチモードサーバのUCS Cシリーズを提供している。
製品の購入に興味がある購買担当者は、CiscoのWebサイトで近くの提携販売社を探せる。
Dell EMC
Dell EMCは、さまざまな種類の企業の要望に応えるため、ラックサーバとブレードサーバを幅広く用意するハードウェアベンダーだ。ラックサーバのほとんどは「PowerEdge R」シリーズとして販売され、最低価格は899~1万759ドル。
PowerEdge Rシリーズには1ソケットモデルが4種類、2ソケットモデルが10種類、4ソケットモデルが5種類あり、フォームファクター1U~4Uで利用できる。これらのサーバのうち、「PowerEdge R940xa」がトップクラスのパフォーマンスを持つ。この製品の4U版は最大4基のプロセッサ、6TBのメモリ、32台の2.5インチ内蔵ディスクを搭載できる。
Dell EMCのブレードサーバは「PowerEdge M」シリーズとして提供されている。これには2種類のモデルがあり、1849ドルから購入できる。これらのモデルはソケット数、プロセスの種類、メモリ量など幾つかの点が異なる。
例えば、「PowerEdge M640」ブレードサーバは最大2基のXeon Scalableプロセッサと16基のDIMMを利用できる。「PowerEdge M830」は最大4基のXeon E5-4600と48基のDIMMを搭載可能だ。
Dell EMCはタワーサーバを7モデル提供しており、いずれも「PowerEdge」製品群に含まれる。PowerEdge Mシリーズに似た「PowerEdge MX」シリーズと「PowerEdge FX」シリーズも用意されており、どちらも高密度コンピューティング向けのモジュラー型インフラとして販売されている。
購買担当者は、Dell EMCのWebサイトから直接サーバを購入できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発特有の課題も解消できる「AI活用」の秘訣とは? -
事例
[株式会社ビザスク] 「新規事業」事例集:大手企業はどのように想定顧客ヒアリングを行っているのか -
市場調査・トレンド
[株式会社ビザスク] 質の高い「仮説検証インタビュー」を実施するためのポイント -
事例
[株式会社ビザスク] 富士フイルムの新領域参入に学ぶ事業創出 「畑違い」でもビジネス化できる方法 -
事例
[株式会社ビザスク] 三菱電機 上席執行役員に学ぶ、未来を切り開く「新事業創出」の実践方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
5
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
8
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
9
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
10
「Linux」の脆弱性を生むのは誰か? ベテラン開発者の意外なミス
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
8
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー