Microsoftはこのほど、コラボレーションサービス「Skype for Business Online」の終了スケジュールを発表し、代替として同社の「Microsoft Teams」への乗り換えに備えるようユーザー企業に促した。
発表によると、Microsoftは2021年7月31日に、オフィススイート「Office 365」からSkype for Business Onlineを削除する。オンプレミス版の「Skype for Business Server」およびコンシューマー向けの「Skype」は、この措置の影響を受けない。
Skype for Business OnlineはOffice 365のサブスクリプション契約に含まれており、2019年9月1日までは引き続きユーザーの追加ができる。その日以降、新規のOffice 365ユーザーはTeamsに追加される。
Microsoftによると、Skype for Business Onlineの機能は2018年8月以降、全てTeamsに搭載されており、Office 365の利用者にとってSkype for Business Onlineは不要になった。MicrosoftはTeamsを、会議と通話のための「完成された」サービスと位置付ける。
中小企業や個人事業主などのスモールビジネスに対しては、Microsoftが2018年11月以来、SkypeからTeamsに切り替えるよう促してきた。しかしユーザー企業からは、TeamsにはSkypeのコミュニケーション機能の多くが搭載されているものの、Teamsの方が複雑だという声が上がっていた。従って、企業では従業員向けの研修が必要になりそうだ。
調査会社Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・レーザー氏によると、Skype for Business Onlineの終了は、主に同製品を通話のために使っている企業が影響を受ける。Skype for Business Onlineをメッセージのやりとりに利用していた企業のほとんどは、既にTeamsへ移行したとレーザー氏は説明する。「TeamsがSkype for Business Onlineに匹敵する機能を搭載していることを考えると、残るSkype for Business Onlineの利用客もすぐにTeamsへ移行するだろう」と同氏は予想する。
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