「Apple Business Manager」と「UEM」の連携がもたらすメリットは?「Mac」管理の新しいアプローチ【中編】

Appleのデバイス導入支援サービス「Apple Business Manager」と共に統合エンドポイント管理(UEM)製品を利用すると、WindowsデバイスとMacが混在するオフィスのデバイス管理が楽になる可能性がある。

2019年10月15日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]
画像

 「macOS」を搭載する「Mac」を従業員に支給する企業が珍しくなくなり、企業がMacの管理について積極的に検討するようになってきている。Appleは従来のMac管理の方法を改善するために、2本立ての戦略を推奨している。デバイス導入支援サービス「Apple Business Manager」(ABM)を利用することと、ABMが利用できるモバイルデバイス管理(MDM)製品または統合エンドポイント管理(UEM)製品を導入することだ。

 前編「Macに不慣れなWindows管理者が知りたい、Mac管理の『これまでとこれから』」に続き、本稿はAppleの新しいmacOS管理のアプローチについて紹介する。

Appleが提供する新しい管理方法

 ABMはAppleが提供する比較的新しいサービスで、デバイスの購入や配備、コンテンツ配信を自動化する。IT管理者はアプリケーションを一括購入して、管理対象デバイスに直接配布できる。

 Appleは同社のデバイス導入支援プログラム「Device Enrollment Program」(DEP)とアプリケーションのボリュームディスカウントプログラム「Volume Purchase Program」(VPP)をABMに統合し、これらのプログラムの置き換えを2019年12月1日に終了する。ABMはMacの他、「iOS」デバイスと「tvOS」デバイスの管理にも利用できる。

ABMとUEM製品の連携で実現できること

 ABMはUEM製品とシームレスに連携し、Apple製デバイスの配備と管理を一元化できる。ABMとUEM製品を連携させると、IT管理者はMacを直接手にしたり準備したりすることなく、公式の安全な方法でUEM製品に登録できる。Macを登録した後、IT管理者はリモートで次のような操作ができる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news071.jpg

「生成AIの普及でSEOはオワコン」説は本当か?
生成AIの普及によりSEOが「オワコン」化するという言説を頻繁に耳にするようになりました...

news067.jpg

ボストン コンサルティング平井陽一朗氏が語る 日本企業のイノベーションを阻む「5つの壁」
企業の変革を阻む5つの壁とそれを乗り越える鍵はどこにあるのか。オンラインマーケットプ...

news175.jpg

日清食品がカップ麺の1〜5位を独占 2024年、最も手に取られた新商品は?
カタリナマーケティングジャパンは、カタリナネットワーク内小売店における年間売り上げ...