企業が「Mac」を管理する際、Appleの純正管理ツールではなく、Microsoftの「System Center Configuration Manager」(SCCM)を使う手がある。その際はMac管理に関する機能を拡張するプラグインを使うのが有効だ。
Appleは「macOS」の新しいバージョンである「macOS Catalina」(以下、Catalina)で、法人向けのデバイス管理の機能を引き続き提供するとともに新機能も追加し、ユーザーアカウント管理、リモートロック設定、構成プロファイル、プライバシー設定などの機能を強化する。IT管理者はMacにOSとアプリケーションのアップデートを強制的に自動インストールすることもできる。Catalinaにはデバイス保護を強化する新しいエンドポイントセキュリティ機能が追加される。
Catalinaのリリース後も、AppleがMacに組み込むデバイス管理機能は、デバイス導入支援サービス「Apple Business Manager」(ABM)を中核として改良を続けていくことになりそうだ。デバイス管理のためにモバイルデバイス管理(MDM)製品または統合エンドポイント管理(UEM)製品を既に活用している企業にとって、このアプローチの利点は大きいだろう。
Appleは法人向けmacOS管理に関する明確なロードマップを示している。ただしAppleが推奨する戦略を採用するリソースがない企業や、そうする意向のない企業もあるだろう。その場合は、Microsoftの「System Center Configuration Manager」(SCCM)などの構成管理ツールで、Macも含めた幅広いデバイスを管理する代替策がある。前編「Macに不慣れなWindows管理者が知りたい、Mac管理の『これまでとこれから』」、中編「『Apple Business Manager』と『UEM』の連携がもたらすメリットは?」に続き、本稿はSCCMを使ったMacの管理について解説する。
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