人工知能(AI)が「UEM」にもたらす4つのメリットと“落とし穴”セキュリティ強化や運用管理の効率化に効果

「統合エンドポイント管理」(UEM)に人工知能(AI)技術を活用すると、セキュリティ強化や管理の効率化に役立つ可能性がある。

2019年11月26日 05時00分 公開
[Jack GoldTechTarget]

関連キーワード

統合運用管理


画像

 モバイルデバイスやPCをそれぞれ別の管理製品で管理するのではなく、「統合エンドポイント管理」(UEM)を採用する動きが、企業の間で広がりつつある。その結果、非常に競争の激しい市場が誕生した。

 BlackBerry、Citrix Systems、IBM、Mobile Iron、VMwareなど、ほとんどの「モバイルデバイス管理」(MDM)、「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)ベンダーは最近になって、自社製品にPCの管理要素を搭載し、UEM化を進めている。Microsoftの「Microsoft Intune」など、従来のPC管理ベンダーもモバイルデバイス向けの管理要素を取り入れている。

 大半のUEMベンダーの製品群は、それぞれの価値を高め差異化するために、機械学習などの人工知能(AI)技術を取り入れている。AI技術は大流行し、大げさに騒ぎ立てられる場面も目立つ。とはいえ、AI技術を搭載するUEMにはメリットが幾つかある。

メリット1.IDおよびアクセス管理の高度化

 大多数の企業では、エンドユーザーはいまだにパスワードを使って社内LANに参加し、アプリケーションへのアクセス権を取得している。ID窃盗による侵害が起きたら、そのパスワードは悪用され、企業のシステムとデータ全てへのアクセスを許してしまう。ID窃盗はフィッシングの手口を使った主な攻撃ベクトル(手段や経路)となっている。

 AI技術は、パスワードや二要素認証だけでなく、エンドユーザーが示す特徴によってもエンドユーザー本人かどうかを識別できる。例えばデバイスや場所、時間帯、アクセスしているアプリケーション、IPアドレス、タイピングの特徴などを利用してエンドユーザーを識別する。ユーザー認証という点では、こうした機能が非常に優れている。シングルサインオン(SSO)の実現を目標とする場合は、特に効果がある。

メリット2.アプリケーション監視の深化

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

髫エ�ス�ス�ー鬨セ�ケ�つ€驛「譎擾スク蜴・�。驛「�ァ�ス�、驛「譎冗樟�ス�ス驛「譎「�ス�シ驛「譏懶スサ�」�ス�ス

製品レビュー ServiceNow Japan合同会社

カスタマーエクスペリエンスの向上に期待、サイロ化を解消する統合基盤の実力

カスタマーサービスのサイロ化、問題解決の長時間化などの課題が顕在化している今、CXを変革する方法として、生成AIと自動化が注目されている。これらを活用することで、顧客満足度や問題解決時間はどう変わるのか、3つの実例から探る。

事例 Jamf Japan 合同会社

サイボウズの成功事例から学ぶ、従業員選択制によるMac導入と効率的管理

企業の生産性を向上させるためには、従業員が快適に働ける環境作りが重要になる。そこで参考にしてほしいのが、サイボウズが導入している「PCの従業員選択制」だ。業務用の端末を従業員が自由に選べることによる効果を紹介する。

技術文書・技術解説 SB C&S株式会社

Windows Server 2025とHyper-Vの強化点、新機能で何が進化した?

Windows Server 2025は、セキュリティや可用性の向上に加え、Active Directory不要のワークグループ環境でもフェールオーバーとHyper-Vによるライブマイグレーションを実現した。Windows Server 2025が備える特長を詳しく解説する。

製品資料 株式会社AIT

ITインフラの安定運用を支える、マネージドサービス活用方法とは?

企業ITの複雑化が加速する中、安定運用とセキュリティリスク低減を図るため、マネージドサービスの採用が拡大している。本資料では、コンサルティング支援からシステム設計・構築、運用までを包括的にサポートするサービスを紹介する。

事例 横河レンタ・リース株式会社

約4000台のPC運用管理をどう楽にする? 事例に学ぶ効率化とコスト削減の秘訣

地図情報を提供するゼンリンでは、約4000台のPCを運用しており、15年ほど前から、PCレンタルサービスを活用。それによりトータルコスト・情シス部門の運用負荷の軽減で大きな成果を挙げている。

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

人工知能(AI)が「UEM」にもたらす4つのメリットと“落とし穴”:セキュリティ強化や運用管理の効率化に効果 - TechTargetジャパン システム運用管理 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

TechTarget郢ァ�ク郢晢ス」郢昜サ」ホヲ 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...