UEMのメリットと導入の注意点【前編】
多種多様なモバイルデバイスを使う職場に「UEM」が必要な理由
「統合エンドポイント管理」(UEM)製品を導入すると、1つのツールで多数のデバイスを管理できる。経済性、生産性、ビジネス全体におけるUEM製品のメリットはどのようなものがあるのか。
企業におけるモバイルデバイスの管理はますます複雑化している。従業員は職場や自宅から業務用のアプリケーションやデータを利用するために、会社が支給するPCやタブレット、スマートフォンだけでなく私物のデバイスも使いたいと望んでいる。そうした要望に応えるには、デバイスそのものと、デバイスにあるデータの両方を監視して保護できる、強固な管理ツールが必要だ。
UEMのユースケース
モバイルデバイスを管理するツールの種類は多岐にわたる。Microsoftの「System Center Configuration Manager」(SCCM)のような従来型のクライアント管理ツール(CMT)もあれば、モバイルデバイス管理(MDM)製品、モバイルアプリケーション管理(MAM)製品、モバイルコンテンツ管理(MCM)製品のようなモバイル専用のツールもある。アクセス権と認証を管理するID・アクセス管理(IAM)製品や、ウイルスなどのマルウェア対策をするエンドポイントセキュリティ製品もある。これら全てを1つにまとめ、複数の製品を導入して管理する必要をなくしたのが、エンタープライズモビリティー管理(EMM)製品だ。
EMMの登場は大きな進歩だったが、デスクトップPCやノートPCは管理対象外だったため、依然として1つのツールで全てのエンドポイントを管理することはできなかった。デスクトップPCとモバイルデバイスの両方を1つのツールで管理するという待望の機能を実現したのが統合エンドポイント管理(UEM)製品だ。私物デバイスの業務利用(BYOD)、ビッグデータ、モノのインターネット(IoT)、ウェアラブルデバイスが普及するのに伴い、これら全てのエンドポイントを管理して多様なタスクを実行できるUEM製品の重要性はますます高まる。
UEMの利点
UEM製品はBYODのデバイス管理、ソフトウェアの配布と設定、展開に役立つ。管理対象デバイス内のアプリケーションやデータ、コンテンツも管理できる。
UEM製品はさまざまな環境で活用でき、BYODのポリシーを採用している環境だけでなく、機密データ保護のために私物デバイスの使用を禁止する厳しいセキュリティポリシーを適用している環境にも有効だ。私物デバイスを許可する場合もそうでない場合も、会社が所有するデバイスとそのアプリケーション、コンテンツを遠隔操作で安全に展開、管理できる。
UEM製品の導入を検討する際には、社内で使用するIoTデバイスやウェアラブルデバイスの管理についても考えよう。例えば「Apple Watch」でメールを受信できないようにすることができるかどうか、生産施設や配送施設で使用しているIoTデバイスはないか、といった点も検討する必要がある。UEM製品ならモバイルデバイス管理で必要になるさまざまな管理業務を統合でき、新しい製品が登場しても対処可能だ。UEMは1つのダッシュボードで広範な機能を網羅するため、多数の管理ツールを併用せずに済む。結果的に従業員の生産性向上と長期的なコスト削減につながる。
後編はUEM製品で実現できる「セキュリティ強化」「管理性の向上」について、そしてUEM製品の持つデメリットについて解説する。
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UEMのメリットと導入の注意点
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