「統合エンドポイント管理」(UEM)製品はセキュリティ確保だけでなく、デバイス管理を簡便にするメリットがある。ただしUEMでは管理できない幾つかの特殊な条件もあるため、検討時には注意が必要だ。
「統合エンドポイント管理」(UEM)製品は、私物デバイスであれ会社所有のデバイスであれ、社内ネットワークに接続する全デバイスの設定と展開に役立つ。業務用アプリケーションと関連データを管理対象グループに分類してカタログ化することにより、アプリケーションを設定、管理、展開するとともに安全性も確保できる。UEM製品は、そのような管理タスクのポリシーを細かく定義できる。無線LANやVPN(仮想プライベートネットワーク)への接続ポリシーも定義できるため、証明書の使用などを規定することにより、私物デバイスから社内リソースへのアクセスを許可することに伴うセキュリティリスクを低減できる。
多くのUEM製品は、地理、機種、OS、ユーザーグループに基づくポリシーも管理でき、管理に関するさまざまなニーズを満たす広範なオプション機能を提供している。世界の拠点ごとに異なるタイプのアプリケーションやデータ、デバイスを管理し、それぞれの国や地域の規制に準拠しなければならない国際企業にとって、こうした機能は重要だ。UEM製品のリモートワイプ(遠隔地からネットワークを介してデバイスに保存されているデータを削除すること)機能を使えば、機密情報が含まれるコンテンツをIT管理者が消去できる。古いデバイスの使用を廃止する処理が容易になり、デバイスの紛失時や盗難時にも役立つ。
UEM製品を使えば、下記に挙げるようなデバイスのさまざまな管理業務が可能だ。
こうした作業を1つのインタフェースで操作できない場合、非常に煩雑になりやすい。
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