Linuxディストリビューションの二大巨頭「RHEL」「Ubuntu」の違いは?「RHEL」「Ubuntu」を比較【前編】

Linuxディストリビューションを選ぶ前には、幾つか把握しておかなければならないポイントがある。代表的な「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と「Ubuntu」の違いを整理する。

2020年01月24日 07時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

関連キーワード

Linux | Red Hat Enterprise Linux


 企業で幅広く使用されている「Linuxディストリビューション」(「Linux」の配布パッケージ)の代表例は「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と「Ubuntu」だ。両者には重要な相違点が幾つかある。前後編を通じてRHELとUbuntuを比較する上で重要な、以下の4つの比較ポイントを紹介する。

  • 比較ポイント1.命令セットアーキテクチャ
  • 比較ポイント2.ユーザビリティ(後編で紹介)
  • 比較ポイント3.ライセンス(後編で紹介)
  • 比較ポイント4.ドキュメント(後編で紹介)

 前編である本稿はまず両者の概要を整理し、1つ目の比較ポイントを紹介しよう。

「RHEL」とは

 RHELの最新版であるバージョン8は、セキュリティとコンプライアンス(法令順守)に重点を置いている。システム全体の暗号化ポリシーや監査に関連する機能を強化した。具体的には、「TLS」(Transport Layer Security)や「IPsec」といった通信路暗号化技術の他、DNS(ドメインネームシステム)のセキュリティ拡張仕様「Domain Name System Security Extensions」(DNSSEC)、ユーザー認証の「Kerberos」を利用できる。

 管理容易性も向上している。クラウドであってもオンレプミスであっても、仮想マシン(VM)であってもベアメタル(物理)サーバであっても、どこで実行しているサーバでも同じ管理ツールを使用できる。ユーザーエクスペリエンスの一貫性を高める点が特徴でもある。

「Ubuntu」とは

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...