2020年のネットワークセキュリティ展望【後編】
簡単なはずの「ネットワークセキュリティ」が複雑になってしまう理由
2020年には引き続きランサムウェアやクラウドに関する脅威に警戒が必要だ。ただしネットワークセキュリティの強化には、トレンドに振り回されずに自社のニーズを評価することが大切になる。
ネットワークセキュリティを考える上で最も重要なのは、トレンドに巻き込まれず、間違った方向に進まないようにすることだろう。ネットワークセキュリティを強化するためには、自社のビジネスに何が必要なのかを正確に理解しなければならない。これは誰かが売り込んできた製品/サービスやベストプラクティスといった、他の誰もがしていることによって必ず実現できるわけではない。
やるべきことは、リスクを評価して理想とのギャップがある領域を特定することだ。政府が最も危険な脅威だと考えていることや、大手アナリスト企業が最有力製品だと評価したセキュリティ製品の話にただ耳を傾けるのではない。自社のビジネス状況は何が重要で、何が必要なのかを自力で見つけ出す必要がある。
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ネットワークセキュリティの強化
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ネットワークセキュリティの課題と現実
自社のセキュリティ状況を適切に評価することで、力を入れなければならない領域を浮き彫りにできる。評価をしなければ、重要性が定かではない領域に多くの時間、資金、労力を費やすことになる。IT予算とセキュリティ予算の厳しさを考えたら、そのような注力領域を考える機会を持つべきだろう。これを自社で実行するだけのリソースや専門知識がなければ、社外の専門家を頼るとよい。この取り組みは、ネットワークセキュリティを改善する点でも非常に有益だ。
ネットワークセキュリティの強化に必要なこと
かつて、大富豪の投資家であるウォーレン・バフェット氏は「人には、簡単なことを難しくしたがる多少ひねくれた特性があるようだ」と述べた。新年を迎えるたび、ネットワークセキュリティの課題に合わせた「解決策」が増えていく。個人的には「もっと多くの解決策が必要だ」という意見には同意できない。私が本当に必要だと考えるのは以下のようなことだ。
- リスクを抱えているものと、それがビジネスに影響する仕組みに関する詳しい情報
- 関係者全員が同意し、取り組みに関わることを定めたセキュリティ計画とそのドキュメント化
- その計画を全て最後までやり抜くための日々の訓練
ネットワークセキュリティが複雑になることはしばしばあるものの、必ずそうなるわけではない。これまでのネットワークセキュリティのトレンドは、概して似通っている。2000年であれ、2020年であれ、ささいなセキュリティホールが大きな問題やビジネスリスクにつながることに変わりはない。2040年になってもそれは変わらないだろう。
新しく何かに取り組むのであれば、基礎の習得に力を入れるべきだ。それは容易なことではなく、基礎が簡単であったためしはない。だが「基礎を知らない」という弱点こそ最もよく悪用される。
したいかどうかにかかわらず、やるべきときにやる必要があると分かっていることに取り組むのが大切だ。そうすればセキュリティをこれまで以上に強化できる。そうした成功は、何十年にもわたって持続するだろう。
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2020年のネットワークセキュリティ展望
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