2020年03月17日 08時00分 公開
特集/連載

「行員をトレーニングするAI」で人材強化に取り組む銀行の挑戦金融業はAIを人員削減に利用

金融業界では、将来的に人員をAIに置き換える動きが始まると予想されている。一方でAIを行員のトレーニングに利用して人材の強化に取り組んでいる銀行もある。AIが職を奪うとは限らない。

[Karl Flinders,Computer Weekly]
iStock.com/PhonlamaiPhoto

 スペインのCaixaBankは、行員のトレーニングプラットフォームの一部に人工知能(AI)を取り入れている。

 CaixaBankが利用しているのはVirtaulaのトレーニングポータルだ。このポータルの最新バージョンはAIで行員のプロファイルを作成し、その行員のメリットになりそうなトレーニングを推論する。行員に提案を受け入れる気持ちがあれば、自然言語でコミュニケーションを取るチャットbotもコースを利用する上での助けとなる。

 CaixaBankは、Virtaulaポータルを通じて言語、経営管理スキル、デジタルスキル、財務、リスク管理などのコースを提供している。その範囲は大学院博士課程から短期講座まで多岐にわたる。

 CaixaBankによると、このシステムは徐々にその仕事を改善していくという。「ユーザーの体験に基づいてシステムが学習して改善するため、コースの提案も継続的に強化されていく」

 Virtaulaポータルにより、規制に関する情報にもアクセスできる。財務部門の行員は全員、こうした規制情報を確認することが義務付けられている。

 CaixaBankのAI利用は、銀行におけるデジタルトランスフォーメーションが、チャットbotを使った顧客対応や繰り返しの多い手作業のRPA(ロボティックプロセスオートメーション)化にとどまらないことを示す例の一つだ。AIは、人事部門が手作業では見つけられない洞察を探し出すことによって人材の向上に貢献している。

 アナリストの最近の予測では、AIなどの技術によって全世界で金融サービスの労働者が大幅に削減される可能性が示されている。

 金融サービスの経営コンサルタント会社Opimasのレポートによると、




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