進化や変化が、常にあらゆるニーズを満たすとは限らない。「QLC」「TLC」といった新しい方式が登場したにもかかわらず、従来の「SLC」方式のNAND型フラッシュメモリが使われるのには、それなりの理由がある。
ブラウン管テレビや黒電話、カセットレコーダーはもうほとんど誰も作っていない。それよりずっと優れた代替技術が存在しており、そうした製品の市場は存在しないからだ。一方で性能や安定性、耐久性、寿命、コスト面での優位性のために、同じ技術が長きにわたって存在できる余地が生まれることもある。それが当てはまるのが「NAND型フラッシュメモリ」だ。
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