2020年04月25日 08時30分 公開
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QLC、TLCが生まれた今でも「SLC」のNAND型フラッシュメモリが使われ続ける理由NAND型フラッシュメモリの進化と現実【前編】

進化や変化が、常にあらゆるニーズを満たすとは限らない。「QLC」「TLC」といった新しい方式が登場したにもかかわらず、従来の「SLC」方式のNAND型フラッシュメモリが使われるのには、それなりの理由がある。

[Kurt Marko,TechTarget]

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 ブラウン管テレビや黒電話、カセットレコーダーはもうほとんど誰も作っていない。それよりずっと優れた代替技術が存在しており、そうした製品の市場は存在しないからだ。一方で性能や安定性、耐久性、寿命、コスト面での優位性のために、同じ技術が長きにわたって存在できる余地が生まれることもある。それが当てはまるのが「NAND型フラッシュメモリ」だ。

 NAND型フラッシュメモリは、1つのメモリセル(データを読み書きする最小構成要素)に1bitを格納する「シングルレベルセル」(SLC)方式から、2bitを格納する「マルチレベルセル」(MLC)方式、3bitを格納する「トリプルレベルセル」(TLC)へと進化し、最近では4bitを格納する「クアッドレベルセル」(QLC)方式が登場。その結果、現代のデータセンターでさまざまな形態のNAND型フラッシュメモリを利用する余地が生まれた。

 QLC方式のNAND型フラッシュメモリは、フラッシュメモリの密度を増大させる革新的な拡張技術だ。大容量フラッシュストレージを利用する場合は、SLC方式やMLC方式、TLC方式のNAND型フラッシュメモリからQLC方式に完全に入れ替わると考える人もいるだろう。実はSLC方式やMLC方式、TLC技術は耐久性と性能の面でいまだに魅力がある。

SLC方式のNNAD型フラッシュメモリがいまだに使われている理由

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