「5G」は3つのタイプに分類できる。それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのだろうか。
「5G」(第5世代移動体通信システム)には幾つかのタイプが存在することを知っているだろうか。タイプによって実現できる先進機能が異なるため、その違いを知っておくことが重要だ。
5Gは使用する周波数帯別に
の3タイプに分かれる。ネットワークベンダーであるCradlepointのリンジー・ナットウェル氏によると、それぞれの周波数帯の特性が各タイプの特徴の違いとして現われる。注目すべきは、企業のネットワークで応用可能な先進的な機能を各タイプが備えていることだ。
5Gの各タイプはアイスクリームの3つの味に例えると理解しやすい。ローバンドはバニラ味、ミッドバンドはチョレート味、ハイバンドはストロベリー味だ。それぞれの特徴を見ていこう。
ローバンド5Gは、移動体通信システムの周波数帯としては「4G」(第4世代移動体通信システム)や「LTE」(Long Term Evolution)、テレビ局・ラジオ局が使用する周波数に近い。米連邦通信委員会(FCC)は600~900MHzの周波数帯を利用する5Gをローバンド5Gとして分類している。昔から広く利用されていて、基本的で、なじみがあるという点でバニラアイスクリームと似ている。
記事掲載当初、ローバンド5Gが利用する周波数帯を「600~900GHz」と記載していましたが、正しくは「600~900MHz」です。おわびして訂正します。本文は修正済みです。
昔から利用されている周波数帯だからといってローバンド5Gがこれまでの移動体通信システムと同じと言っているわけではない。ノットウェル氏によると、ローバンド5Gは4Gと比べて速度が速くなり、さらに電波の到達距離が長くなる可能性があるという。テレビが利用する周波数帯の一つとしてローバンド5Gに近い周波数帯があるのは、電波の到達範囲が広いからだ。
ローバンド5Gは電波の到達距離が長い半面、他のタイプの5Gほどデータ伝送速度が高速にはならない。高い周波数帯よりも帯域幅は狭くなり一度に伝送できるデータ量は少なくなるが、だからこそ遠くまでデータを届かせられる特徴がある。ノットウェル氏は「長所があれば短所もある。ローバンド5Gは帯域幅が狭い半面、到達距離と障害物を回避する性能に優れている」と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、セキュリティの観点から見ると、もはや「安全なツール」とは言い切れない。VPNが抱えるリスクと、その代替として注目されるリモートアクセス技術について解説する。
インターネットVPNサービスの市場規模は増加傾向にあるが、パフォーマンスやセキュリティなどの課題が顕在化している。VPNの利用状況などのデータを基にこれらの課題を考察し、次世代インターネットVPNサービスの利点と可能性を探る。
企業だけではなく自治体でもクラウド活用が進んでいる昨今。中でも業務利用が多いMicrosoft 365には、Microsoft Teamsなど高速かつ安定した回線を必要とするサービスがある。それらを快適に利用するにはどうすればよいのか。
代表的なセキュリティツールとして活用されてきたファイアウォールとVPNだが、今では、サイバー攻撃の被害を拡大させる要因となってしまった。その4つの理由を解説するとともに、現状のセキュリティ課題を一掃する方法を解説する。
顧客や従業員のエクスペリエンスを向上させるとともに、インベーションを促進するには「アジリティ」の強化が鍵となる。しかし昨今、組織のネットワークは複雑化が著しく、アジリティの確保すら難しい。そこで求められるのが「簡素化」だ。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...