「5G」を導入してからでは遅い、今確認すべき5つの懸念提供開始が迫っても残る課題

現時点では、「5G」にはまだ課題が残っていることは確実だ。5Gに準拠したデバイスが多くないことや、提供エリアが狭いことは、その一例にすぎない。

2019年09月09日 05時00分 公開
[John FrueheTechTarget]
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 「5G」(第5世代移動体通信システム)は「4G」(第4世代移動体通信システム)よりもはるかに強力なモバイルネットワークになる見込みだ。ただし5Gを利用するには幾つか考慮すべき点がある。企業が知っておくべき5つの懸念点をまとめた。

1.5Gデバイスの選択肢が少ない

 ユーザー企業側には、5Gに準拠したスマートフォンやIoT(モノのインターネット)デバイスが必要だ。通信事業者側には、5Gの基地局やネットワーク全体を束ねるインフラが必要になる。エンドユーザーが利用するデバイスとしては、モバイルOS「Android」を搭載したスマートフォンで5G準拠のモデルが既に登場し、少数ながら既に出回っている。残念ながら、5G準拠の「iPhone」は、今のところ登場しておらず、当面はこの状況が続く可能性がある。5G準拠のiPhoneに搭載されるモデムの調達先ベンダーが、最近まで確定していなかったからだ。

 5Gに準拠したIoTデバイスも、一部の市場に出始めている。だがIoTデバイスベンダーの間で期待が広がっているのは、5Gよりも前の世代の通信規格だ。スマートフォンの主流が5Gへと移れば、「3G」(第3世代移動体通信システム)や4Gで使われてきた周波数帯が開放され、IoT用途で利用できる可能性がある。3Gや4Gで使用されている周波数帯は5Gの周波数帯よりも伝送距離が長く、電波が遠くに届きやすい特性があるため、IoTに適している。

2.電波が届きにくい

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