「Web会議」を安全にするベンダー側のセキュリティ対策とは?「Web会議セキュリティ」の傾向と対策【第2回】

Web会議ツールのセキュリティは、在宅勤務などのテレワークにおいて重要な問題となっている。こうした中、Web会議ベンダーはセキュリティ向上に向けた取り組みを進めている。主要な取り組みを紹介する。

2020年07月17日 05時00分 公開
[Tsahi Levent-LeviTechTarget]

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セキュリティリスク | Web会議


 Web会議ツールは在宅勤務などのテレワークに不可欠だ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴うテレワークの急速な広がりで、Web会議ツールのセキュリティが注目されつつある。主要なWeb会議ベンダーが取り組んでいるセキュリティ対策を紹介しよう。

対策1.データ暗号化の実装

 今日の通信サービスの基本要件として、データ伝送時に加えて保存時にも暗号化を施すことが挙げられる。データ保存時の暗号化は、アカウント情報、メッセージ、通話記録など、エンドポイントが保存するWeb会議に関するさまざまな情報を暗号化する。

 Web会議において暗号化の主な対象となるデータは、会議時の音声や映像だ。Web会議ツールがどのような暗号化方式を採用しているのかは、ツールのセキュリティ対策を評価する際に役立つ。

対策2.採用している技術の管理

 利用する技術のアップデートを管理することは、Web会議ベンダーにとって欠かせない。それらの技術にはそれぞれ固有の開発・公開サイクルがあり、アップデートにはセキュリティに関する更新が含まれることもしばしばあるからだ。そのような更新プログラムは、該当の技術を使用しているWeb会議ツールのセキュリティにとって非常に重要になる。

 Web会議ツールが採用している技術の更新プログラムがどのようなサイクルで公開されるか、どのようにWeb会議ツールに反映するかを適切に管理できるベンダーが望ましい。ベンダーが更新プログラムを適切に管理するほど、Web会議ツールのセキュリティが向上する。

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