総菜大手がDRシステム刷新 ストレージの容量不足を解決した方法とは?NEWS

「RF1」「神戸コロッケ」などの総菜を手掛けるロック・フィールドは、災害復旧(DR)システムを刷新。ストレージの容量不足の問題を抱えていた同社が「Veeam Backup & Replication」で実現した手法と成果は。

2022年05月10日 17時00分 公開
[梅本貴音TechTargetジャパン]

 「RF1」「神戸コロッケ」などのブランドで総菜を製造・販売するロック・フィールドは、災害復旧(DR)システムを刷新。バックアップとDRにクラウドサービスを活用可能なソフトウェア「Veeam Backup & Replication」(VBR)を新システムに採用した。

DRシステム刷新で容量不足問題を解決 その方法とは

 ロック・フィールドは万が一の大規模自然災害の対策として2014年からDRシステムを運用してきた。このDRシステムはサーバOS「Windows Server」やアプライアンス(特定用途向けの専用装置)のバージョンアップに伴いストレージ容量が次第に枯渇。同社はバックアップの規模を縮小せざるを得なくなっていた。

 今回のシステム刷新で、ロック・フィールドは従来のDRシステムをVeeam Backup & Replicationとクラウドサービス群「Amazon Web Services」(AWS)によるクラウドバックアップに移行した。AWSは必要に応じてストレージの容量を拡張可能であるため、同社が従来抱えていた容量不足の問題を解消することができた。これに加え、同社はバックアップ対象システム数やバックアップ世代数(バックアップデータのセット数)を増やすことにも成功した。

 ロック・フィールドは物理サーバと仮想マシンの両方で社内情報を運用しており、両インフラのバックアップおよびDRの運用管理用としてVeeam Backup & Replicationを導入した。これにより、同社はDRに関連する設備投資費用を削減した他、Veeam Backup & Replicationのシンプルな操作性や異常検出時の通報機能の活用により、作業効率化やバックアップ運用管理負荷の軽減を実現した。

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