熟達したDR管理者になるために使える、CommvaultとZertoのトレーニングとは?主要DR製品の違い【後編】

DR機能を有効に使えるかどうかは、製品を熟知していることや適切なサポートがあることなどにも左右される。Commvault SystemsとZertoのDR製品をサポートとトレーニングの観点で比較する。

2021年12月14日 05時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

 中編「CommvaultとZertoを比較 API連携やライセンス体系の違いは?」に続いて、Commvault SystemsとZertoのDR(災害復旧)製品をサポートやトレーニングサービスの充実度で比較する。

CommvaultとZertoが提供するトレーニング

 Commvault Systemsの標準サポートとプレミアムサポートには同社の「Maintenance Advantage Customer Support Portal」へのアクセスが含まれる。このポータルサイトは対話型のトラブルシューティングガイドなど、セルフヘルプ型のサポートサービスを提供している。標準サポートとプレミアムサポートの主な違いは、前者が月曜日から金曜日の午前7時〜午後7時まで利用できるのに対し、後者は24時間365日利用できることだ(日本語によるサポートは国内法人の営業時間内のみ提供)。

 Zertoは、運用ノウハウを集めたWebサイト「Zerto Knowledge Base」や、同社のDR製品「Zerto Virtual Replication」の最新バージョンのダウンロードができるサポートポータルを提供している。管理者はこのサポートポータルでZerto製品ユーザーのコミュニティーに参加し、問題の解決方法を確認できる。Zertoは緊急かつ重大な問題に対しては、オンデマンドのサポートサービスも提供している。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)発生する前、Commvault Systemsは講義形式のさまざまなトレーニングコースを提供していた。ただし現在のトレーニングコースは、同社のオンデマンド学習ライブラリに統合されている。

 2021年11月時点では、Commvault Systemsは「Essentials」「Professional」「Professional Plus」という3つのオンデマンド学習パッケージを提供している(英語の場合)。Essentialsは、Commvault Systems製品の基本と機能を学ぶセッションに加え、オンデマンド学習ライブラリへのアクセスを含む。Professionalは、オンデマンド学習ライブラリへのアクセスとEssentialsの全ての要素に加え、エキスパート向けのセッションや、テストや開発用の仮想ラボへのアクセスなどの追加要素も含む。Professional Plusは、Professionalの全要素に加え、3日間にわたる講義形式のトレーニングを含む。このトレーニングは、Commvault Systemsの認定プログラム修了を目指す学習者に役立つ。

 Zertoは、パートナー企業や顧客にトレーニングと認定プログラムを無償提供している。同社は「MyZerto University」というトレーニング用のWebサイトに加えて、顧客が同社のソフトウェアをより熟知できるよう支援するハンズオンラボも用意している。

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