オブザーバビリティを高める「8つのポイント」【後編】
オブザーバビリティ向上を「IT部門任せ」にしてはいけないのはなぜ?
「オブザーバビリティ」ツールは、システム障害の予測と防止はもちろん、実はビジネスに関してもさまざまなヒントを提供してくれる。ただし、そのためには「あること」が必要だ。それは何なのか。
システムからさまざまなデータを出力して監視、分析することによって、「システムで起きていること」を可視化し、問題発生を予測したり対策を講じたりできるようになる。これを「オブザーバビリティ」(可観測性)と呼ぶ。オブザーバビリティツールはシステムの運用管理にとどまらず、ビジネス面にもメリットをもたらす。それは何なのか。オブザーバビリティを高める「8つのポイント」のうち、6つ目から8つ目までを説明する。
6.“あの部門”とタッグを組む
併せて読みたいお薦め記事
連載:オブザーバビリティを高める「8つのポイント」
「オブザーバビリティ」を成功させるには
企業はオブザーバビリティツールを「システム管理者や開発者向けのもの」と考えてはいけない。システムの現状を把握し、どのようなアクションが必要なのかを検討することは、ビジネス面にも生きる。そのために、IT担当者はシステムの問題に関する情報をビジネス担当者にとって分かりやすい言葉に“翻訳”し、IT部門とビジネス部門がタッグを組めるようにすることが重要だ。
7.問題修正の自動化を図る
オブザーバビリティの向上によって特定できる問題の大半は、比較的低レベルのものだ。企業は従来、パッチ(修正プログラム)適用やアップデートの実施、リソースの追加の自動化ができるツールを利用してきた。このようなツールをオブザーバビリティの仕組みに組み込めば、オブザーバビリティの関連作業の効率化を図れる。
8.効果的なフィードバックループを生み出す
システムの問題が繰り返し発生する場合、自動修正できないコーディングが原因である可能性がある。オブザーバビリティの仕組みをヘルプデスクやタスク管理ツールと連携させることによって、タスクを適切なIT担当者に割り当てることができる。
企業ネットワークの分散化が進むにつれて、オブザーバビリティは重要性を増す。企業は自社のネットワークからデータを集約して分析できなければ、アプリケーションパフォーマンスやユーザー体験の低下、重大なセキュリティインシデントといった、さまざまな問題に直面する可能性がある。長期的にシステムを安定して稼働させ、複雑化しているビジネスニーズに応えるためには、オブザーバビリティの向上が重要な取り組みになる。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
製品資料
[株式会社ウェーブスプリッタ・ジャパン] 100Gbps対応の光トランシーバーはどう選ぶ? 10分で分かる選定のポイント -
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発の生産性と機密性を両立、自社環境で構築する「セキュアAI」活用術 -
製品レビュー
[ServiceNow Japan合同会社] 問い合わせの約9割を自動で解決、AI主導の自律型CRMがもたらす業務変革の全貌 -
市場調査・トレンド
[ServiceNow Japan合同会社] AI活用が業務自動化で止まる理由は何か? 調査で判明した課題と変革への道筋
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
2
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
3
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
4
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
5
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
-
6
GitHubが指摘 AIが書いた「おそらく動くコード」が招くシステム崩壊
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
9
ただなのに「12時間以内の復旧」も要求 無償OSSに商用レベルを求める企業の末路
-
10
「にゃんこ大戦争」がAWSを脱出した理由 無停止移行に潜む“わな”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー