待機患者問題をはじめ、がん治療にまつわるさまざまな要素を効率化するために、がん治療専門機関と医療ITベンダーが診療支援ツールを共同開発している。この新しいツールは、臨床にどう貢献するのか。
英国のがん治療専門機関Guy’s Cancerは、医療ITベンダーCareology Healthとのパートナー契約を結び、新しいがん治療支援ツールを共同開発する。このツールは症状や副作用の記録、薬歴管理、経過の記録など、患者の治療に関する情報を1つの場所に保管して、患者と医療従事者の情報共有を効率化し、ケアの質を高めることを目指している。
患者の診療記録をこのがん治療支援ツールで一元管理できるようになると、臨床医は次回の通院までに患者が治療に対してどのような反応を示しているかをリアルタイムで確認可能になる。「より適切なインサイト(洞察)に基づいて、積極的に患者を治療できるようになる」とCareology Healthは主張する。Careology Healthが提供するがん治療支援サービスは、がん患者の治療経過を管理するために、医療従事者が臨床的な洞察とデータをオンラインで確認できるようにする。
Guy’s CancerとCareology Healthが共同開発する新しいデジタルツールは、
を目的として、がんの診断や治療に付随するさまざまな要素をデジタル化することを目指している。
がん患者は自宅でCareology Healthのツールを使用して、症状や治療の副作用に関する最新情報を登録する。ツールはその情報をすぐに主治医に共有し、主治医は患者が次に通院する日までに治療の効果を確認できるようになる。「がん治療チームは、病状や副作用などのために診察を希望する患者を適切に優先できるようになり、もっと積極的にケアを提供できる」と、Guy’s Cancerを運営する医療グループGuy’s and St Thomas’NHS Foundation Trust(Guy’s and St Thomas’)とCareology Healthは主張する。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。