テレワークが当たり前になる中、ITエンジニアがあえてオフィスワークを選ぶ理由はあるのか。あるとすれば、それは何なのか。採用市場を分析したレポートから探る。
転職支援サービスを手掛けるHiredは、2019年1月から2022年6月までに同社が仲介した90万7000件以上のITエンジニアの面接を分析した。その結果を基に同社がまとめたレポートから、ITエンジニアの採用市場の動向を読み解く。
特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以降、テレワークの需要が高まっている。それだけではなく、テレワーカーの給与が伸びていることを調査書は示唆する。テレワークのみの職を探している求職者は、2021年6月の13%から2022年6月には32%に増加した。
テレワーカーの平均給与は米国、英国、カナダで2022年、過去最高の16万2000ドルとなった。英国では2022年、テレワークのみのITエンジニアの平均給与は7万9345ポンドで、2021年の7万3146ポンド、2020年の6万8651ポンドから上昇している。
給与がテレワーカーにとって魅力的であることを示す、ある数値がある。完全または部分的なテレワークをしている回答者の33%は、「給与が増えれば完全な対面業務に切り替える用意がある」と答えた。一方で「自由な働き方」は、2021年から2022年にかけて求職者が求める待遇の筆頭だった。
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