自ら選んだ「コンピュータサイエンス」の授業が詰まらない――。コンピュータサイエンスへの関心を深めてきた女子生徒が、そう思った理由は何なのか。
英国の大学入学資格「General Certificate of Education Advanced Level」(GCE A Level)取得に向けた、準備教育課程2年目のベラ・グリムジーさん。大学進学に向けて、「コンピュータサイエンス」の科目をクラスでたった1人の女子として受講する、グリムジーさんの寄稿を紹介する。コンピュータサイエンスを学ぶ女子生徒として、彼女が感じた思いは。
GCE A Levelの試験科目選択は、大きな決断だった。私は義務教育後の卒業認定資格「GCSE」(General Certificate of Secondary Education)の試験科目として、好きなだけコンピュータサイエンスを学んできた。この分野への関心も深まっていたので、GCE A Levelの試験科目としてコンピュータサイエンスを選ぶのは自然なことだった。
学校でのコンピュータサイエンス授業の初日、クラスで女子生徒は私1人だったから緊張した。私の他は、男子生徒7人と男性教員だった。「きっと彼らはみんな私より優秀で、何年ものコーディング経験があるのだろう」と無意識のうちに思っていた。しばらくすると、男子であるからといって「コンピューティング科目が得意」とは限らないことが分かった。私の能力はクラスメートと変わらなかった。
授業内容はあまり面白くない。「『プログラミング言語の分類』とか『コンピュータの内部ハードウェア』といった題目は詰まらない」とクラスメートにこぼしたが、彼らはそうでもなさそうで、授業は楽しいと言う。詰まらないと思うのは私だけなのだろうか。
私はGCE A Levelの試験科目として地理の授業も受けている。そちらで学ぶ概念は、気候変動対策など現実世界に直接応用することを連想できる。それとは違い、コンピュータサイエンスの授業内容は、現実世界の問題解決に結び付けにくい。IT業界で働くために必要なコーディングスキルを身に付けたかったが、授業は理論ばかりを教えているように感じた。
第3回は、グリムジーさんが考える「女子生徒が『ITは近寄りがたい』と感じる理由」を紹介する。
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