Facebookが提唱するサーバ規格のデファクトスタンダードの第1弾は2011年4月に公開している。多くのベンダーとユーザーが支持したこの規格だが、程なく「不満の声」が表面化することになる。
Facebookが開始したプロジェクトであり、主に電力効率を重視してサーバなどのデータセンター関連機器の規格を策定して公開する「Open Compute Project」(以下OCP)が、データセンターを構成するサーバやストレージ、ネットワークなど、7つのカテゴリーで標準規格を立ち上げた。しかし、サーバ規格で第1弾となる「Server Chassis and Triplet Hardware v1.0」は、登場当初こそ多くのベンダーやユーザー企業が支持していたものの、いざ使ってみるとさまざまな不満が出てきた。
不満が続出した主な原因は、規格が2011年当時のCPUやメモリ、ストレージを前提としていたことだ。規格の策定作業を行っていた時期において、メモリ規格の主流はDDR3でストレージでメインとなるのはHDDだった。
この後、新しいメモリ規格としてDDR4が登場したが、DDR3とDDR4に互換性がないので第1世代のサーバでは利用できない。ストレージはSSDが主流になっただけでなく、インタフェースに「M.2」「U.2」という小型のコネクターが登場した。Serial ATA(以下SATA)とSerial Attached SCSI(以下SAS)対応のSSDに関しては第1世代のServer Chassis and Triplet Hardware v1.0に準拠したサーバでも利用できるが、M.2とU.2はインタフェース規格が異なるので、第1世代ではライザーカード(マザーボードの拡張用基板)などを介して接続する必要がある。こうした最新の規格に対応できるようになってほしい、という要望がユーザー企業から出てきた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
SSDの大容量化や価格競争力の向上により、「SSDオンリー」という選択肢が現実味を帯びつつある。しかし、HDDが完全に不要になるとは断言できない。その理由は何か。
昨今は企業で扱うデータが増加傾向にある上、働き方の変化などにも対応する必要性から、オンプレミスのファイルサーバをクラウドに移行する企業が増えている。そこで、移行先を選ぶポイントやセキュリティ対策について、動画で解説する。
ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。
職員700人が利用する部門システムの刷新を決断した大阪回生病院では、運用のシンプル化に期待して、HCIの導入を検討する。同病院がHCIに求めた要件とは何か。そして、この大規模移行プロジェクトを成功裏に完了できた理由に迫る。
長年にわたり強力かつ安全な基盤であり続けてきたメインフレームシステム。しかし今では、クラウド戦略におけるボトルネックとなりつつある。ボトルネックの解消に向け、メインフレームを段階的にモダナイズするアプローチを解説する。
Hyper-Vは「次の仮想化基盤」になり得るのか 有識者の本音を聞く (2025/3/14)
「生成AI」の自社運用に“ちょうどよいサーバ”の賢い選び方 (2025/3/12)
大量データのクラウド化を阻む「検索課題」を解決した東急建設の秘策とは (2025/2/25)
AI時代のデータ活用を阻む「ストレージ」の壁 悩める運用担当者の救世主とは? (2025/1/21)
生成AI時代の「コスト、電力、スペース」問題 救世主となるストレージはこれだ (2025/1/20)
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「AIエージェント」はデジタルマーケティングをどう高度化するのか
電通デジタルはAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」の大型アップ...
「政府」「メディア」への信頼度は日本が最低 どうしてこうなった?
「信頼」に関する年次消費者意識調査の結果から、日本においても社会的な不満・憤りが大...
「Threads」が広告表示テスト開始 企業アカウント運用のポイントとは?
Metaのテキスト共有アプリ「Threads」で広告表示のテストが開始され、新たな顧客接点とし...