NASAの機密データを守るNASアプライアンスCase Study

米国政府やNASAの機密データを扱う航空宇宙企業EADSアストリウムでは、他社からの訪問者もアクセスするネットワーク上のデータを管理するため、NASアプライアンスを試験導入した。

2006年08月24日 08時00分 公開
[Andrew R. Hickey,TechTarget]

 航空宇宙業界は厳しい規制下に置かれている。米国政府やNASA(米航空宇宙局)の仕事をすることは、さまざまなチェックと管理を受けるということだ。

 EADSアストリウム・ノースアメリカは、このことを熟知している。同社のネットワークには、誰でもアクセスできるわけではない、そしてアクセスできてはならない機密データが保存されている。だが、同社のネットワークにはゲストや契約業者、他社からの訪問者もアクセスするだけに、厳密な管理が要求される。

 「われわれはネットワーク上のデータを、アクセス権を持っていない人々から守らなければならない」と同社の業務管理担当ディレクター、ジョージ・オウォク氏は語る。

 EADSアストリウム(欧州の航空宇宙企業であるEADSの子会社)は最近、ロックダウンネットワークスのNAC(Network Access Control)アプライアンス「Enforcer」を試験導入した。

 このスタンドアロンマシンは、柔軟なパラメータセットに基づいてネットワークアクセスを制御すると、オウォク氏は語る。ポート位置や、インストールされているソフトウェア、アプリケーション、重要な更新プログラム、パッチなどに基づいて、このマシンはアクセスを許可または拒否することができる。だが、Enforcerの特に大きなメリットは、Active Directory上のID(ユーザー識別情報)に応じて、アクセスの許可や拒否ができることだ。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...