UCを促進する10の要因
2008年の注目技術はユニファイドコミュニケーション
UCがブレークした年が2007年だとすれば、2008年はUCが企業の間で強固な基盤を築く年になりそうだ。
ユニファイドコミュニケーション(UC)は2007年、確実に根を下ろしたというのが大方の一致した見方だ。Cisco Systems、Microsoft、Siemensなどのベンダーは、VoIPメッセージング製品を改良し、総合的なIPコミュニケーションツールを提供し始めた。
UCがブレークした年が2007年だとすれば、2008年はUCが企業の間で強固な基盤を築く年になりそうだ。
Siemensはこの前提に基づき、2008年、UCに影響を与えると予想される10件の重大な出来事のリストを作成した。これらの予測は、企業がUCに関する支出計画を進める前に検討すべき事項がたくさんあることを示すと同時に、UCは既にテイクオフし、2008年以降も普及し続ける可能性が高いことを確信させるものでもある。
Siemensでグローバルマーケティングを担当するシニアマネジャーのグレース・ティスカレノ・サトー氏によると、企業が注目すべき10件の重大な出来事とは以下の通りだ。
- 多くのマネージドサービス提供企業がSMBおよび大企業向けに強力で洗練された新しいUC製品を発表する
- 現在進行中のSaaS(サービスとしてのソフトウェア)のトレンドに続くものとして、UCをホスティング型サービスとして利用する大手・中小企業が増える
- 多くのシステムインテグレーターが、ホスティング方式あるいはオンプレミス(自社運用)方式でUCを既存のビジネスアプリケーションに連係する
- 普及が加速するに伴い、UC分野の主要ベンダーがさらに多くの顧客への導入実績を積み上げる
- UCをビジネスアプリケーションおよびワークフローに直接組み込んだ企業が、新たな競争優位を実現する
- UCを利用して業務をオフショアリングする企業が、新たなレベルの効率化とタイム・ツー・マーケットの短縮を実現する
- 人的遅延が大きなコストにつながる金融サービス分野の企業が、ほかの業界に先駆けてUCをワークフロープロセスに導入する
- 携帯端末に対するプレゼンスベースのマルチモーダルUCが米国で急速に普及する
- ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)では、コミュニティーやコンテンツに直接アクセスできるマルチモーダルコミュニケーションが導入され、会員は音声、IM、ビデオを利用したコラボレーションを行えるようになる
- アプリケーションベンダーとコミュニケーションベンダー各社が今後も斬新な提携を結び、UCが絡んだ業界再編が加速する
一見したところ、上記の10件の出来事はどれも大したインパクトを与えるようには思えないかもしれないが、ティスカレノ・サトー氏によると、これらが組み合わさると新興のUC市場で大きな勢いとなり、企業はコミュニケーションとビジネスの基盤プラットフォームとしてUCを受け入れ始めるようになるという。
UCをめぐる2008年の最大のトレンドの1つが、大企業および中小企業が、UCをすべて自前で配備する必要がないと気付くようになることだと同氏は話す。ホスティング型サービスを利用することもできれば、一部を自社で配備して一部をマネージドサービスに委託するという方法もあるのだ。UCがサービスとして利用されることで、ITスタッフが新しいツールをサポートする負担が軽減される。これはサービス提供企業にとってもメリットがあり、各社はUCサービスをパッケージとして企業に提供できるようになるだろう。
「来年は、UCが本格的に普及する年になるだろう」とティスカレノ・サトー氏は語り、UCがワークフローや業務プロセスに組み込まれるようになると付け加える。同氏によると、2008年には多くの企業および一部のベンダーが、UCを製品としてよりもプロセスとしてとらえるようになるという。
「2007年はUCの認知度が高まった年だった。そして認知度の高まりは混乱につながった。この混乱が収まったときに、真に価値のある重要な改善が訪れるのだ」(同氏)
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