Office文書をオンラインで保存・共有する「Microsoft Office Live Workspace」の日本語β版。500Mバイトのオンラインストレージを無料で提供する。
マイクロソフトは5月23日、 Office文書をオンラインで保存・共有する「Microsoft Office Live Workspace」の日本語β版(以下、Office Live Workspace)の無料提供を開始した。Office Live Workspaceのサインインには「Windows Live」サービスで利用するWindows Live IDが必要。
Office Live Workspaceでは、1ユーザー当たり500Mバイトのオンラインストレージを無料で提供。保存されたドキュメントは、OfficeソフトがインストールされていないPCからでもWebブラウザで閲覧が可能だ。保存ファイルの最大サイズは1ファイル当たり25Mバイトとなっている。
OfficeソフトがインストールされているPCであれば、別途Office用アドイン「Microsoft Office Live Add-in for Microsoft Office」をインストールするとOfficeソフトとOffice Live Workspaceが連携し、文書の編集が可能になる(Microsoft Office Live Add-in for Microsoft OfficeはOffice Live Workspaceから無料でダウンロードできる)。文書のバージョン管理機能を標準搭載しているため、ドキュメントに変更を加えて保存すると変更前のバージョンも自動的に保存される。設定により最大過去8バージョンまで保存可能だ。
Office Live Workspaceに保存した文書を共有する場合は、相手のWindows Live IDを入力して共有メンバーを追加することができ、メンバーごとに編集・閲覧などの権限付与が可能だ。共有メンバーの上限は100人まで。さらに、Outlook 2003/2007とも連携し、Outlook上の「連絡先」「仕事」「予定表」との同期が可能となっている。
なおOffice Live Workspaceで利用できる文書は現状、Word、Excel、PowerPointのみ。対応OSはWindows XP/Vista、Windows Server 2003、Mac OS X 10.2.x(Firefox 2.0 との併用)。対応ブラウザはInternet Explorer 6.0以降およびFirefox 2.0となっている。
マイクロソフトのインフォメーションワーカービジネス本部、業務執行役員 本部長の横井伸好氏は、同社の製品戦略コンセプトである「ソフトウェア+サービス」を説明。「デスクトップアプリケーションとインターネット上のサービスにより相互を補完し、ユーザーの生産性向上に貢献する」(横井氏)とした。
同社は2008年3月に「Microsoft Office Live Small Business」を提供開始しているが、横井氏は「Office Live Small Businessが従業員数10人以下の小規模企業/個人事業主向けサービスであるのに対し、Office Live Workspaceは全Officeユーザー向けのサービス」とOffice Live Workspaceの位置付けを説明。英語版では既に10万ユーザーが登録しており、「Office製品のバリューを上げるために提供するサービス」(横井氏)とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...
営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...
D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...