「Microsoft Exchange Server」およびIBMの「Lotus Domino」と競合する可能性があるGoogleのエンタープライズアプライアンスが開発中のようだ。
これまでMicrosoft対Googleの戦いの焦点は、SaaS(Software as a Service)とWebベースのアプリケーションへのシフトだった。しかしGoogleのエンタープライズアプライアンスは、この戦いをオンプレミス(自社運用型)に持ち込むことになりそうだ。そこはMicrosoftとIBMの縄張りであり、VAR(付加価値リセラー)とSI(システムインテグレーター)にとってはサービスを提供するチャンスが最も大きい分野でもある。
Forrester Researchの主席アナリスト、ロブ・コプロウィッツ氏によると、Googleのエンタープライズアプライアンスの狙いは理にかなっているという。大企業や大規模組織が一夜にして、オンプレミス型ソフトウェアからSaaSに移行することはあり得ないからだ。
「変化はゆっくりと訪れる」とコプロウィッツ氏は話す。「相手は大規模でミッションクリティカルなシステムなのだ。たとえ機が熟しているとしても──実際にはそうではないが──そして企業側の準備が既に整っているとしても、移行には時間がかかるだろう。このため、短期的にも長期的にもGoogleには企業に対して影響力を拡大するチャンスがある」
IBM Lotus部門のパートナー、PSC GroupでLotusソリューションを担当するアレクサンドル・カサボフ副社長によると、Googleのエンタープライズアプライアンスの成否は、その機能に掛かっているという。「Google Sitesのようなコラボレーションソフトウェアを提供するアプライアンスは、単なるメールサーバよりも顧客に訴求するだろう」と同氏は語る。
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