“ホストレス”のアーカイブ環境を可能にする「Sun StorageTek 5800」では、オブジェクトベースのストレージ技術を組み込み、格納データの高速検索を実現した。
サン・マイクロシステムズは7月9日、コンテンツ管理のためのデータアーカイブ向けストレージ装置「Sun StorageTek 5800」の販売を開始した。メタ情報を用いた高速検索が可能な点が特徴。
Sun StorageTek 5800は、「ホストシステムを介すことなくストレージだけでアーカイブ環境を構築する」という概念から生まれた次世代アーカイブ向けストレージ製品。ストレージシステムそのものにオブジェクトベースの検索技術を組み込んでいる。格納される各データはすべて固有のオブジェクトIDを所有し、ユーザーによる独自定義が可能なメタデータとセットで保管されるため、そのメタ情報を使用することでデータの柔軟で高速な検索が可能だ。WebDAV (Web-based Distributed Authoring and Versioning)をサポートしており、WebクライアントがWebDAVのインタフェースを用いてオブジェクトの情報管理を直接行える機能も標準装備している。
また、Sun StorageTek 5800は、ストレージの追加を容易にする並列クラスタリング処理に対応する。例えばアーカイブシステムにストレージ領域を追加する場合、追加されたノードとストレージ容量を自動的に検知して制御下に組み込み、システム全体が最適な状態となるようデータの再配置を行う。容量の追加は事前のプランニングなしに簡単なメンテナンス作業だけで完了し、ユーザーは追加された領域をすぐに活用できる。アーカイブソフトウェアはオープンソースソフトウェア(OSS)をベースに構築されており、メタデータを使用したファイルのタグ付けと取得が可能だ。
価格は16Tバイトモデルが1619万9000円(税抜き)からで、出荷開始は8月上旬を予定している。
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