ITにとってのSOAは、製造業にとってのマスカスタマイゼーションかもしれない。活用するためには教訓も必要だ。
IT問題を一挙解決できると称する技術が現れては消えていくのを見てきたので、新しい打開策が見つかったと言われても、わたしは簡単には信じない。しかし、サービス指向アーキテクチャ(SOA)は約束通りのことを実現できるもののようだ。わたしがSOAに希望を持っているのは、ITにとってのSOAは、製造業にとってのマスカスタマイゼーションになる可能性があるからだ。
マスカスタマイゼーションでは、完成に近い標準的な製品を在庫として少数持ち、できるだけ顧客に近い所で、そしてできるだけ遅い段階で組み立てる。この標準パーツの在庫から、顧客の要望に合わせてほぼ無数の組み合わせの製品を組み立てることができる。例えば少数のレゴ(LEGO)ブロックを組み合わせて驚くほどバラエティに富んだ「製品」が作れることを考えてみるといい。われわれ優秀なIT族が、優れた設計の考え抜かれたサービスを必要に応じて必要なときに組み合わせれば、何ができるか想像してみてほしい。
もしSOAがIT版のマスカスタマイゼーションなら、製造業者がマスカスタマイゼーションを導入するに当たって学んだ教訓を、われわれも学ぶべきだと納得がいく。優秀な製造業者は、マスカスタマイゼーションを活用するためには自分たちのやり方を見直す必要があることを学んだ。SOA技術が約束する恩恵を受けるためには、われわれもまた自分たちのやり方を洗い直す必要が生じるだろう。幸い、われわれは製造業者が学んだ教訓を学習することができる。「製造業の基本原則となる5つの『S』」を借用すれば、ITの業績アップも可能なことをわたしは発見した。5つのSとは以下の通り。
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