2009年06月04日 08時00分 公開
特集/連載

SOAガバナンスに欠かせない6つの作業無駄のないSOA構築のために

SOAの導入準備段階であれ、SOAプロジェクトの方向を見直している段階であれ、SOAガバナンスを確立・維持する上で欠かせない6つの作業を紹介する。

[Christina Torode,TechTarget]

 SOA(サービス指向アーキテクチャ)の構築では、互いに隔絶した業務部門が重複するサービスを作成することがないようにするために、IT部門と業務部門との緊密な連携が必要とされる。SOAガバナンスはそのプロセスを実現するための手段である。その目的は、SOAの導入・運用が適切かどうかをチェックし、例えば、何百個ものサービスを作成したものの、そのうちの3分の1が重複しているといったような無秩序を排除することにある。

 SOAの導入準備段階であれ、SOAプロジェクトの方向を見直している段階であれ、SOAガバナンスを確立・維持する上で欠かせない作業は6つある。

全体像の把握

 「技術的な視点ではなくビジネス的な視点に立ち、達成しようとしているものの全体像を把握すること」──こう話すのは、年商110億ドルのアグリビジネス企業Monsantoのシニアエンタープライズアーキテクトで、「SOA Governance」(Packt Publishing刊)の著者であるトッド・ビスケ氏だ。

 SOA構想を進めるに当たっては、IT部門は一部の業務機能だけを再利用可能なサービスに変換し、ほかの業務機能についてはそうしない理由を説明しなければならない。こういったガバナンスが欠落していると、ニーズが低いサービスを多数作成するといった過剰投資に陥ったり、作成したサービスが少ないために、ビジネスプロセスの改善やビジネス目標の達成を実現できないというリスクがある。

 「技術的な修正によって連携を容易にするといった部分的改良を実現したとしても、それは業務プロセスの改革にはならない」とビスケ氏は指摘する。「ソフトウェアの開発とビジネスソリューションの実現に関して何を改革する必要があるのかといった総合的な見方が欠落していると、現在取り組んでいるプロジェクトが本当に業務改革につながるのか、それとも異なる技術を使って従来と同じ取り組みを繰り返しているだけなのか判断できなくなる」

 Lockheed MartinでSOAアーキテクトを務めるティモシー・ビバート氏によると、SOA構想で達成すべき成果を明確に定義するには、ビジネスに及ぼす影響および設定した目標を達成するのに必要な技術を理解しているチーフアーキテクトの存在が必要だという。「業務部門のところに行って、いきなり“俊敏性を高めたいので、こういった変更を行うことになった”などと言うようなアーキテクトではだめだ。その変更がどのように顧客満足を改善するのか、あるいはメンテナンスコストを削減するのかを説明しなくてはならないのだ」と同氏は語る。

ポリシーに関する合意形成

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