ホワイトペーパーレビュー
「仮想化」をさまざまな観点から学べる4つのホワイトペーパー
オープンプラットフォーム上の仮想化技術は、単なるITトレンドの段階を過ぎ、今や本格導入フェーズに入ろうとしている。本稿では、この仮想化技術をさまざまな切り口から取り上げたホワイトペーパーを紹介する。
仮想化の目的とメリットをもう一度おさらいする
@IT(アットマーク・アイティ)編集長の三木 泉が、サーバ仮想化技術がもたらす本来のメリットを動画で分かりやすく説明するとともに、仮想化に関してよくある「誤解」についても解説する。
「仮想化」と聞くとVMware ESXやWindows Server 2008 Hyper-Vなどを利用したサーバ仮想化のことを真っ先に思い浮かべる人が多いが、これは仮想化技術の半面しか見ていないと三木は説く。また、サーバ仮想化の主な目的として「サーバ統合」が挙げられることが多いが、これにとらわれすぎると仮想化技術がもたらす真のメリットを見逃すことになるかもしれない。仮想化技術の本来の目的やメリットをあらためて学習するとともに、陥りがちな思い込みや誤解を解くのにも役立つ内容となっている。
なお、本コンテンツは「Webキャスト」という、動画と音声で視聴できるコンテンツとなっている。
「仮想化の基礎」に関連したホワイトペーパー
ビジネス面から見た仮想化の真のメリットとは
本ホワイトペーパーには、テックバイザージェイピーの栗原 潔氏とNECソフトの鈴木敦夫氏が仮想化をテーマに行った対談の内容が収められている。技術面から見た仮想化のメリットについては、これまでいろいろなところでさまざまに語られてきたが、鈴木氏は仮想化技術が既に企業活動の根幹にかかわり始めているとし、ビジネス面から見た仮想化のメリットとして「俊敏性」「セキュリティ」「エコ」の3点を挙げる。栗原氏も、仮想化技術がグリーンITやIT基盤の柔軟性にもたらすメリットを指摘。ITがビジネスの足を引っ張ってしまうような状況を避け、企業がビジネスを「すぐに始め、すぐに撤退する」ための手段として仮想化技術は非常に有効だと述べる。
また同氏によると、仮想化技術の導入により「IT部門のサービスプロバイダー化」が進展するという。仮想化を、柔軟なITを実現するために「IT部門がトランスフォームしていくための触媒」であると位置付け、これからは仮想化はやって当たり前、それを活用して何をするかが企業にとって差別化のポイントになると提言する。
仮想化技術を実際に扱うIT部門の方々はもちろんのこと、ビジネスにおけるITの活用法に悩みを抱えるマネジャー層、マネジメント層の方々にもぜひ一読をお勧めしたい。
「仮想化のビジネスメリット」に関連したホワイトペーパー
サーバ仮想化の雄ヴイエムウェアの製品アーキテクチャを知る
「VMware Infrastructureのアーキテクチャ概要」
ヴイエムウェアが提供する「VMware Infrastructure」は、仮想化インフラを構築・運用するためのソフトウェア製品群。同社の仮想化製品としては、ハイパーバイザーソフトウェア「VMware ESX」が広く知られているが、VMware Infrastructureにはこのほかにも、実行中の仮想マシンを別の物理マシンに移動できるようにする「VMware VMotion」、システムの可用性を高めるための「VMware HA」、仮想化インフラ全体を統合管理する「VMware vCenter Server」などのソフトウェアが含まれている(VMware Infrastructureのエディションによっては含まれないものもある)。
本ホワイトペーパーでは、これら個々のソフトウェアの機能を説明するとともに、それらを連携させることによって実現する仮想化インフラ全体のアーキテクチャについても詳細に解説している。これからヴイエムウェア製品を導入しようと考えている方々のみならず、既に導入・運用している方々にとっても、ヴイエムウェアの仮想化技術の全体像を知る上で格好の資料といえる。
なおヴイエムウェアは現在、VMware Infrastructureをさらに発展させた「VMware vSphere」を最新の仮想化プラットフォームとして提供している。VMware vSphereの概要およびVMware Infrastructureとの違いなどについては、同社が2009年5月に開催したイベント「VMware 仮想化サミット2009」のリポート記事「ベールを脱いだヴイエムウェアの『クラウドOS』戦略」を参照されたい。
「VMware」に関連したホワイトペーパー
Hyper-V導入の際に留意すべきポイントとは?
「Windows Server 2008 Hyper-V 検証結果に基づくベストプラクティスのご紹介」
ここ最近、シェアを拡大しつつあるマイクロソフトのサーバ仮想化ソフトウェア「Windows Server 2008 Hyper-V」(以下、Hyper-V)。主にコスト面や、ほかのマイクロソフト製品との親和性などに魅力を感じているユーザーが多いようだ。
本ホワイトペーパーでは、デルのハードウェア製品とHyper-Vで仮想化システムを設計・構築する際に留意すべきポイントを、スライド形式で紹介している。デルの製品を前提にしているとはいえ、その内容は他社のハードウェア製品でも十分適用可能なものになっている。特に、サーバ機の選定基準や構成ポイント、クラスタリングの構成方法などは非常に実践的な内容となっている。これからHyper-Vを本番環境に導入しようと考えている方には、ぜひ一読をお勧めしたい。
ほかにも仮想ストレージ/仮想ネットワークの構成やActive Directoryの設計など、Hyper-Vを本番環境に導入するに当たって役立ちそうな情報が載っている。ただし、本ホワイトペーパーはスライド資料が基になっているため、詳細な記述は割愛されている。従って、まずは本ホワイトペーパーに目を通してHyper-V導入でネックになりがちなポイントを一通り押さえておき、その中でも特に気になった個所を別途、以下に挙げたような詳しい資料で調査するという使い方をお勧めしたい。
「Hyper-V」に関連したホワイトペーパー
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