NTTデータは「オフィス改革プロジェクト」の1つとしてシスコのテレプレゼンス製品「Cisco Telepresence 1300」を導入した。同プロジェクトで、コストを26%、CO2を31.5トン削減することに成功したという。
NTTデータは3月1日、シスコシステムズの中規模テレプレゼンスシステム「Cisco Telepresence 1300」の導入について発表した。同社はCisco Telepresence 1300を日本で初めて導入し、東京本社と大阪支社の拠点間コミュニケーションで利用した。
Cisco Telepresence 1300は、65インチ1080ピクセルの高解像度プラズマ画面に3台のカメラ、マイク、スピーカーを備え、最大6人の会議出席者をサポートするビデオ会議システムだ。NTTデータ ファシリティマネジメント部長 環境経営推進室 室長 高石哲氏は、Cisco Telepresence 1300を利用した印象について、「(ドラえもんの)『どこでもドア』のようだと思いました。(Cisco Telepresence 1300を介して)大阪で働いているわれわれの仲間が東京のオフィスで等身大に見えるのが非常に驚きだった」と話す。
NTTデータは2009年9月から実施している「オフィス改革プロジェクト」の1つとしてCisco Telepresence 1300を導入した。これにより、出張コスト削減、移動に伴うCO2排出を抑制したほか、議論や相談のスピードアップ、災害など緊急対策時におけるきめ細かく迅速なコミュニケーションの実現において効果が見られたという。オフィス改革プロジェクト全体の効果としては、コストを26%、CO2を31.5トン削減することに成功したという。
NTTデータがテレプレゼンス製品導入に際し留意したポイントは3つ。映像・音が高品質で「リアリティ」があること、「スケーラビリティ」があること、操作・運用が「シンプル」であること。
同社は全国に20カ所のデータセンター、100カ所以上のオフィスを所有している。データセンターに関する工事のために、毎月全国から多数のエンジニアが物理的に集まり会議を開いているという。今後は、全国のデータセンター、主要オフィス、グローバル拠点でテレプレゼンスなどによる整備を検討していている。
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