シーイーシーは病院内の医療文書を電子化して管理する文書管理システムを発表。ペーパーレス化と医療情報の共有化を推進し、業務の効率化を支援する。
シーイーシーは10月13日、厚生労働省が定める「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠した医療文書管理システム「e+KARTE」(イータスカルテ)の提供を開始した。紙媒体から電子データを基本とする業務形態への転換を促し、医療機関における業務の効率化を支援する。
e+KARTEは、手術記録や紹介状、承諾書、過去カルテなどの紙媒体の医療文書をe文書法に準拠した形で電子化する。電子証明書により文書改ざんを防ぎ、完全性を確保した上で院内のペーパーレス化と医療情報の共有化を推進する。
同社によると、e+KARTEによって電子化された医療文書は、紙文書を扱う動作と同様の操作感覚で保管、閲覧できるという。また、医療文書内をキーワード検索する機能も備えており、さらに紙文書をスキャンして取り込む際に独自のキーワードを登録して検索することもできる。そのほかにも電子カルテと連携するインタフェースを装備しており、電子カルテの患者情報を基に必要な医療文書を参照したり、閲覧することも可能だ。
e+KARTEの販売価格は340万円から。シーイーシーはe+KARTEのオプションとして「システム導入支援サービス」「医療情報電子化支援サービス」「医療情報バックアップサービス」などを併せて提供する。同社は今後3年間で100医療機関への販売を目指すとしており、既に富山大学附属病院では10月12日からシステムが稼働していることを発表した。
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