ラックマウントサーバ新製品とオープンソースソフトウェアの技術支援サービスを提供し、サービスプロバイダー向けの戦略的な取り組みを進める。
日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月14日、サービスプロバイダー向け新サーバシステム「HP ProLiant DL2000 マルチノードサーバー」(以下、HP ProLiant DL2000)の提供を開始した。
HP ProLiant DL2000は、シャーシ「HP ProLiant e2000シャーシ」(以下、e2000シャーシ)とサーバノード「HP ProLiant DL170e G6サーバー」(以下、DL170e)で構成される。e2000シャーシは、最大4つのサーバノードを搭載できる2Uの筺体。シャーシ内に電源、ファンを搭載しノード間での共有化が可能で、ほかのサーバノードを停止することなくサーバノードのメンテナンスができる。また、「3.5インチSAS/SATAディスク8基」「2.5インチSAS/SATAディスク16基」「2.5インチSAS/SATAディスク24基」の3つのディスクケージを選択でき、ホットプラグディスクに対応する。さらにシャーシ内の電力上限値が設定可能で、各種電源冗長化モードを選択できるなどの電力制御機能によって、電力の効率化とラック搭載密度の向上が図れる。
DL170eは「HP ProLiant DL170e G6 1Uノード」「HP ProLiant DL170e G6 2Uノード」の2機種が用意されている。同社によると、1UノードはPCI-e Gen2を16ライザー標準搭載した高密度モデル、2Uノードは3つのPCIライザーカードを選択可能でPCIスロットを最大で3つ搭載できるなど拡張性を重視したモデルだという。HP ProLiant DL2000の販売価格は、99万9600円から(e2000シャーシにHP ProLiant DL170e G6 1Uノードを4台搭載した場合の税込み金額)。
同社のエンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 インダストリースタンダードサーバー製品本部 Service Provider & HPCビジネス市場開発 中井大士氏は、特定用途向けに設計されている、同社のもう1つのラックマウント製品群「HP ProLiant SLシリーズ」と比較し、「今回の新製品では、省電力・高密度・管理性に加えて、汎用的な用途にも適応する“標準性”を重視した点が特徴である」と説明。また、サービスプロバイダーからのフィードバックを基に開発したとして、従来の1Uサーバを使用している顧客企業がシームレスに移行できることを重視したと話した。
同社は同時に、既に提供しているオープンソースソフトウェア(OSS)技術支援サービスをサービスプロバイダー向けに特化した新サービス「オープンソース・エキスパート・サービス for サービスプロバイダー」の提供開始も発表した。このサービスについて、同社のテクノロジーサービス事業統括 データセンターソリューション第一本部 コアテクノロジー部 水野浩典氏は「サービスプロバイダーで利用頻度の高いOSSの導入から開発、障害対応までをHPがサポートするコンサルティングサービス。電話やメールでの対応をベースにオンサイトでの作業支援も実施する」としている。
主な対象OSSは、OSが「Cent OS」「Debian」「Ubuntu Server」「FreeBSD」、ミドルウェアが「Apache」「JBoss」シリーズ、「Tomcat」「MySQL」「PostgreSQL」など。提供価格は367万5000円(1年間の税込み)からで、顧客企業に応じたカスタマイズが可能。
中井氏は「今回の新製品と技術支援サービスによって、サービスプロバイダーに対する戦略的な取り組みを強化する」と語った。
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