Web会議システムは、働く場所の変化やチームワークを前提とした企業内コラボレーションを支援するツールへと変化してきている。これを踏まえて、Web会議製品の選定ポイントを解説しよう。
企業が業務コミュニケーションを活性化する目的は、働く従業員の生産性向上やパートナー企業との間のビジネスプロセス改善である。働き方や働く環境が多様化するにつれて、コラボレーションといったチームコミュニケーションが求められるようになる。そのコラボレーション環境を実現するのが、ユニファイドコミュニケーション(以下、UC)製品である。
コラボレーションを実現するUC製品を選ぶ際は現状、ユーザーは初期導入コストに加えて機能の豊富さを重要視する傾向が強い。そのため本来の導入目的ではない観点で製品選択が行われ、導入後その目的が達成できずうまく利活用されないという現象が起きている。そこで本稿では、企業がコラボレーション環境の基盤となるUC製品の導入で失敗しないためのポイントを述べたい。今回は、Web会議システムの導入またはシステムのリプレースを検討している情報システム担当者に向けて、製品の選び方について解説する。
Web会議システムは、企業の業務コスト削減ニーズを背景に、導入済みのPCと企業内IPネットワークやインターネット環境を利用した円滑な会議ツールとして普及が進んでいる。その一方で例えば、資料共有を目的に音声やビデオ連携を行うことを想定していたが、既存システムとの相互接続性がないためあまり活用されていないケースが見受けられる。Web会議製品は会議資料共有や音声共有を行うことが主目的だが、それ以外の機能や使いやすさも製品を導入する際には重要となるのだ。
製品名 | 提供ベンダー | 紹介記事 |
---|---|---|
MeetingPlaza | NTTアイティ | 小学生でも使えるWeb会議を――「MeetingPlaza」に見る10年間のノウハウ |
IC3 | キヤノンソフト情報システム | |
Cisco WebEx | シスコシステムズ | 強固なセキュリティとモビリティを両立させるWeb会議システムの雄「WebEx」 |
LiveOn | ジャパンメディアシステム | HDクラスの鮮明映像を映し出す新世代Web会議システム「LiveOn 8.0」 |
V-CUBEミーティング | ブイキューブ | iPadにも対応、“誰でもできるWeb会議”目指した「V-CUBEミーティング」 |
Web会議製品を導入する際、サービス提供型(以下、SaaS型)にするのか、従来通りパッケージ製品(以下、SI型)を購入するのか、担当者が選択の判断を迷うことがある。特に、当初から全社的なWeb会議システムの導入を行うのではなく、小規模展開から始め、部署や部門、拠点同士の利用度合いに応じてユーザー数を増やしていくことを検討している場合に、このような悩みを持つことが多い。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
博報堂が提唱 AIエージェントとの対話を起点とした新たな購買行動モデル「DREAM」とは?
博報堂買物研究所が2025年の購買体験を予測する「買物フォーキャスト2025」を発表し、AI...
B2B企業の約6割が2025年度のWeb広告予算を「増やす予定」と回答
キーワードマーケティングは、2025年度のマーケティング予算策定に関与しているB2B企業の...
生成AIの利用、学生は全体の3倍以上 使い道は?
インテージは、生成AIの利用実態を明らかにするための複合的調査を実施し、結果を公表した。