【徹底比較】サーバ仮想化ソフトウェア主要4製品 導入コスト比較! 〜技術検証用途における試算サーバ仮想化におけるライセンスの選択【第3回】

VMware vSphere、Hyper-V、Citrix XenServer、RHEV for Server。サーバ仮想化ソフトウェア主要4製品の導入コストを比較。サーバ仮想化を技術検証用途で導入したケースを想定しコストを試算した。

2011年02月15日 08時00分 公開
[西川 麗,電通国際情報サービス]

 前回の「サーバ仮想化の導入形態で見る、仮想化ソフトウェアの機能とライセンス」では、仮想化の導入形態をパターン化し、対応する仮想化ソフトウェア製品群を特定した。今回は、前回の導入パターンのうち1つを取り上げ、仮想化ソフトウェア製品ごとに導入コストの試算と比較を行ってみよう。

試算の前提事項

 導入コスト試算の前提事項は下記の通りである。下記を踏まえ、できるだけ類する機能を持つエディションやオプション製品を選択する。ハイパーバイザー部分のみの差異を明確化するため、今回はゲストOSのOSソフトウェアコストは特別に除外している(※)。なお、選択の仕方にはいろいろなパターンがあるので、本記事の試算は一例として捉えてほしい。

(※)編注:2011年3月11日

ただし、マイクロソフトのWindows Server 2008 R2には、ゲストOSのコストが含まれている。


計算対象

◆ハードウェア

  • ハードウェアとハードウェア保守コストは除外する

◆ソフトウェア

  • ソフトウェア本体とソフトウェア保守のコストを考慮する
  • ハイパーバイザー上の仮想マシンに接続するクライアントPCのOSコストは除外する
  • サポート状態の条件をそろえるため、ハイパーバイザーの保守コストは考慮するが、運用管理ツールを導入するサーバ上のOSの保守コストは除外する
  • 仮想マシンのゲストOSコストは今回の試算では除外するが、1〜10台程度の仮想マシンが1仮想サーバ上で稼働する想定とする
  • マイクロソフトのサーバOSについては、ボリュームライセンスで購入する

運用の前提

  • ハイパーバイザーを管理するツールは、複数台をGUIで管理できるものを使用する
  • 追加のCAL(Client Access License)の購入を不要とするため、メンテナンスなどでサーバにアクセスする人数は2人までとする

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