2011年06月15日 09時00分 公開
特集/連載

電子カルテ導入で診療の質が向上した「まつばらクリニック」診療所の電子カルテ導入事例:ラボテック「SuperClinic」

内科・小児科一般を中心に、身近な“かかりつけ医”として患者への丁寧な診察を心掛けている「まつばらクリニック」。開院5年後から導入している電子カルテのメリットを聞いた。

[唐沢正和]

紙カルテの収納スペースに限界、レセコンの運用にも課題

 2000年7月7日に開業した「まつばらクリニック」(東京都品川区)は、内科・小児科一般、ぜんそくやアレルギー、膠原病などを専門とするクリニックだ。来院者の半分は小児が占め、大人の患者では一般内科の他にぜんそくやアレルギー性鼻炎などの症状が多く見られるという。「何でも相談できる身近な“かかりつけ医”を理想とし、病気の診断、治療の内容について丁寧な説明を心掛けている」と松原豊子院長は話す。

photo まつばらクリニック 松原豊子院長

 同クリニックが電子カルテを導入したのは、開業から5年後の2005年7月。それまでは、診療報酬明細書を作成するレセプトコンピュータ(以下、レセコン)を活用しながら、紙カルテによる診療を行っていた。松原院長は「開業当時、電子カルテを導入している診療所はほとんどなく、まずはレセコンさえあればよいと考えていた。しかし、その後、新規開業する医師のほとんどが電子カルテを導入するようになり、電子カルテの導入を検討した」と振り返る。

 紙カルテによる診療を5年間続ける中で、実務面におけるさまざまな問題点が浮き彫りになっていた。まず、「紙カルテを収納するスペースがなくなってきた」ことだ。5年間保管することが義務付けられているカルテに対して、「この先、さらに増え続ける紙カルテを保管していくことに限界を感じつつあった」という。

 また、レセコンの操作にはある程度知識のあるスタッフが必要となるが、「当時スタッフの急な欠勤でレセコン入力が遅れ、診察が終わった患者で待合室が混み合うことも多かった」という。「来院患者のためにもこのままではいけない」と感じた松原院長は「極端に言えば、自分1人で全ての診療ができるようなシステムが必要だ」と考え、レセコン機能を搭載した電子カルテの導入に踏み切ったと経緯を説明する。

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