無計画なサーバ仮想化の導入は、後々のリソース不足やオーバースペックによる過剰投資を招く。本稿ではSMBがサーバ仮想化で失敗しないための3つのプロセスから、既存環境の現状分析と移行作業のポイントを解説する。
一昔前まではサーバ仮想化は難しいもの、ハードルが高いものとして中堅・中小企業(SMB)では敬遠されがちであったが、今やあまたの仮想化ベンダーがサーバ仮想化を実装するためのハイパーバイザーを無償提供するようになり、個人ですら自宅でサーバ仮想化を導入できるほど、身近で簡単なものとなった。
しかし、個人環境で使用する場合はさほど気にせずともよいが、第1回の記事「クラウド時代に中堅・中小企業がサーバを仮想化する7つのメリット」でも紹介した通り、SMBがサーバ仮想化を導入する際には、マイグレーションの容易性や可用性の向上など、仮想化ソフトウェア特有の付加価値機能が往々にして求められる。それらの適切な現状分析・将来像設計を怠り、無計画にサーバ仮想化導入を推し進めると、たちまちメモリやHDDなどのリソース不足に陥ったり、逆にCPUの稼働率が低いなどの過剰投資が後々露呈することになりかねない。
そこで本稿では、サーバ仮想化前の既存環境の分析から始まり、導入中の移行作業、移行後の監視・バックアップ運用に至るまで、一連のPDC(Plan、Do、Check)のポイントとなるプロセスについて解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。
技術や市場の変化が激しい自動車業界にあって、長年、数多くの自動車メーカーに部品を供給してきた東海理化。同社は変化に柔軟に対応するためのDX推進に当たって、これまで運用してきたレガシー仮想環境からの移行を断行する。
ハイブリッド/マルチクラウドへ移行する企業のIT環境だが、クラウド同士の連携は複雑な上に、運用も非効率になりがちだ。そこで、この問題を解消するためのハイブリッド/マルチクラウドプラットフォームを紹介する。
オンプレミスで稼働してきた仮想マシンを中心としたワークロードのクラウド移行が増える一方、デファクトスタンダードとなっていた、あるハイパーバイザー製品が買収されたことで、多くの課題が顕在化した。その実態と、解決策を紹介する。
AIや機械学習を支えるIT基盤の整備に課題を抱えていたキャンベラ大学。Nutanixの導入によりリモートアクセス環境を整備し、研究成果の質も向上させたという。本資料では、同大学のITインフラ改善の取り組みを詳しく解説する。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。