SAPが3次元データ管理および基幹システム連携機能を提供する企業を買収。サポート・メンテナンス部門、販売部門との連携強化や質の高いモバイルコミュニケーションが期待できる。
独SAP AGは2011年9月6日、Right Hemisphereの買収を発表した(日本国内発表は2011年9月16日)。
Right Hemisphereは、3次元モデルを使った視覚表現を得意としており、設計図面情報の各部門での共有に活用できる。今回の買収で、SAP ERPが持つ基幹システムの情報と製品情報の連携による情報流通が強化される。また、サポート・メンテナンス部門や、製造部門との視覚的な情報共有が可能となるため「全ての業務部門を横断し、意思決定の加速化を実現」(SAPジャパンのプレスリリース資料)するとしている。
Right Hemisphereは、PLM/PDMシステムの持つ設計情報や、ERPシステムの財務情報、各種マニュアルなどの2次元/3次元図面を利用したドキュメント類を集約・管理する「Deep Server」、クライアントアプリケーション「Deep Exploration」を主力製品とする企業。サプライチェーン間や、部門間の連携で、視覚表現を利用してコミュニケーションの質を高める製品を得意としている。
Right HemisphereのWebサイトに掲載されているデータシートによると、Deep Serverは、JTやSTEP、IGESなどのフォーマットのほか、Pro/ENGINEER(Creo)、CATIA 4/5、Autodesk Inventor、Solid Edgeなどの主要CADベンダーのデータフォーマットを取り込める。さらに、Maya、OpenGLといったグラフィックス系データにも対応する。
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