ストレージ遅延を短縮する方法の1つにSSDの導入がある。しかし、担当者がその投資を決断する前に確認しておかねばならない点が5つある。導入を検討する企業の疑問にストレージの専門家が回答する。
ストレージパフォーマンスの向上は誰にとっても望ましいことだ。ソリッドステートドライブ(SSD)は驚異的なスピードでデータを読み出すことができ、電力消費も少ない。しかし例えて言えば、給水器から消防ホースへ切り替えるのに匹敵するほどの処理データの増大に自社のデータセンターのネットワークが対応できるのか──大きな費用が掛かる投資を決断する前に、この点を確認しておかねばならない。
本稿では、コンピュータ業界調査会社の米Demartekの創業者で同社の社長を務めるストレージ専門家のデニス・マーティン氏が、SSD技術に関する知見を披露するとともに、SSDの導入を検討している企業が不安に感じている問題について解説する。
質問:データセンターのストレージアレイにSSDを導入する必要性はどこにあるのですか?
マーティン:パフォーマンスの向上、あるいはストレージ遅延の短縮を必要とするアプリケーションをデータセンターで運用しているのであれば、それはSSD技術を検討する十分な理由となるだろう。例えば、データベース処理の多くは、一連の要求(クエリやテーブルスキャンなど)の集合であり、これらは逐次的に実行される。すなわち、1つのリクエストの出力が次のリクエストの入力になり、この作業が順次繰り返される。この種のデータベースは、トランザクション全体を構成するこれらの小さなリクエストが全て処理されるまで、処理結果をアプリケーションに返さない。こういったケースでは、SSD技術による大幅な遅延減少は、アプリケーションの総合パフォーマンス、すなわちエンドユーザーのエクスペリエンスを劇的に改善する可能性がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
HDDの容量が30TB超になると同時に、ストレージ技術はさまざまな進化を続けている。そうした中でもインタフェースに「SATA」(Serial ATA)を採用したHDDが変わらずに使われ続けている。なぜなのか。
カラオケ業界が直面するデータ増に対応すべく多くのストレージを試し続けた結果、4社27台の製品のメンテナンスに悩まされていたエクシング。この問題を解消すべく、同社は大容量かつコスト削減効果に優れた、新たなストレージを導入した。
メインフレームにおけるデータソート処理は、システム効率に大きく影響する。そこで、z/OSシステムおよびIBM Zメインフレーム上で稼働する、高パフォーマンスのソート/コピー/結合ソリューションを紹介する。
ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。
長年にわたり強力かつ安全な基盤であり続けてきたメインフレームシステム。しかし今では、クラウド戦略におけるボトルネックとなりつつある。ボトルネックの解消に向け、メインフレームを段階的にモダナイズするアプローチを解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。