TechTargetジャパンは9月から10月にかけて企業のシステム運用管理についての読者調査を実施した。調査結果からは運用管理の課題や利用している運用管理ソフト、今後の投資動向などが分かった。
TechTargetジャパンは2012年9月18日から10月9日まで、会員を対象に「システム運用管理についての読者調査」を実施した。調査結果からシステム運用管理ソフトの利用状況や課題、統合システム運用管理ソフトへの取り組みなどが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロード可能)。
目的:企業のシステム運用管理の状況を調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2012年9月18日(火)〜10月9日(火)
総回答数:225件
※回答の比率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
企業におけるシステム運用管理の課題では51.6%が「運用管理担当の人員、スキル不足」と回答。48.0%が「対象システムが増えていて管理が煩雑」と答えた。人員が少ない中で、運用管理の対象となるシステムが増大している企業の実態が見て取れる。その他では「障害が起きても復旧に時間がかかる」(28.4%)、「障害発生時にその原因、影響範囲が分からない」(26.7%)などと、運用管理自体の難しさを指摘する声もあった。
今後、運用管理対象とする予定のシステムを聞いたところ、「仮想サーバ」が36.9%でトップだった。企業における仮想化技術の利用拡大が背景にあると思われる。物理サーバと比較して容易に立ち上げることができる仮想サーバは、その数も増えがちだ。システム運用管理ソフトの今後の製品選択では仮想サーバを効率的に管理できる機能も注目されるだろう。
仮想サーバを含めて複数のシステムを運用管理できる統合システム運用管理ソフトの利用率は、35.1%だった。21.3%は「利用を検討している」と答えていて、利用している/利用を検討しているの合計は56.4%だった。
さまざまなシステムを管理する高機能で複雑なソフトのためか、統合運用管理ソフトについての課題では「利用するのにトレーニングが必要」が16.0%でトップになった。「ユーザーインタフェースが使いにくい」という回答も10.7%あり、統合運用管理ソフトの使い勝手の向上が求められているといえるだろう。
その他、調査では「主に使っている統合運用管理ソフト」や「リプレース、新規導入で検討中のソフト」「運用管理におけるアウトソーシングサービスの利用状況」などについて聞いた。詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。
TechTargetジャパン会員を対象にした「システム運用管理についての読者調査」を実施。本リポートでは、システム運用管理の状況や導入済みの製品、課題、アウトソーシングサービスの利用状況などをまとめている。
調査結果リポートのダウンロードページへ (TechTargetジャパン) |
本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果とともにアンケート回答者の詳細な属性も紹介されている。ぜひ参照されたい。
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