TechTargetジャパンが実施したSaaS/ASPに関する読者調査リポート。利用しているSaaS/ASPの種類の他、ちまたで話題の「シャドーIT」についても調査した。
TechTargetジャパンは2012年11月12日~11月27日、SaaS/ASPに関する読者アンケートを実施した。本稿では調査結果の一部を紹介する。全ての結果を記載したリポートは文末のリンクから会員限定でダウンロードできる。
目的:TechTargetジャパン会員のSaaS/ASP導入状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2012年11月12日~11月27日
有効回答数:241件
※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります
メールやグループウェアで利用されることが多いSaaS/ASP。今回「現在利用しているSaaS/ASPの種類」について尋ねた調査でも、「メール」(21.2%)、「グループウェア」(20.3%)が圧倒的に多かった。
では、「今後利用したいSaaS/ASPの種類」ではどうか。1位はやはり「グループウェア」(27.8%)だった。しかし2位にはメールではなく、「仮想デスクトップ」(18.7%)がつけた。
仮想デスクトップは、さまざまな場所からアクセスができ、ローカル端末にデータが残らないため、働き方の変革やセキュリティ対策として近年注目を集めている。SaaS/ASP形式の仮想デスクトップといえば、DaaS(Desktop as a Service)が挙げられる。DaaSは、事業者のデータセンターに構築された仮想デスクトップ環境を従量課金/月額料金で利用できるサービスだ。初期費用が安く、リソースの変更が柔軟であり、サービス開始/解約も手軽にできるというメリットがある。(関連記事:VDIよりクラウド型仮想デスクトップ「DaaS」がオススメな理由)。
続いて、「エンドユーザーが業務時間中に利用している個人向けサービス(Dropbox、Facebook、Torなど)の利用実態」について見てみよう。
利用を「禁止している」という回答は37.3%と最も多く、次いで「把握できていない」(31.5%)が多かった。また、「禁止しているが実際に使われている」も14.9%あった。
IT部門の力を借りなくても簡単に導入できるITが増えていることで、SaaS/ASPを中心に、IT部門の許可なくエンドユーザーが勝手にITを導入する「シャドーIT」の問題がうかがえる。シャドーITに関しては、情報漏えい、ウイルス感染、コスト管理やID管理の煩雑化などさまざまな問題が指摘されている。
本調査では、「エンドユーザーが業務時間中に利用している個人向けサービス(Dropbox、Facebook、Torなど)への対策」についても尋ねた。興味のある方は、詳細なアンケート結果をダウンロードしてご覧いただきたい。
「利用しているSaaS/ASPベンダー」「SaaS/ASPを利用する理由」「エンドユーザーが業務中に利用している個人向けサービス(Dropbox、Facebook、Torなど)への対策」など、詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。
本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果と共にアンケート回答者の詳細な属性も紹介されているので、ぜひ参照されたい。
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