Windows 7への移行後にXPユーザーが注意すべき2つのポイントXPユーザーに贈る、Windows 7移行の注意点(後編)

Windows XPからWindows 7への移行作業をスムーズに進める上では、幾つかの注意点がある。ただ、たとえ移行を無事に済ますことができても、IT管理者はシステム監視の手を緩めてはいけない。

2013年01月08日 08時00分 公開
[Serdar Yegulalp,TechTarget]

 サポート期間終了が近づくにつれて、Windows 7に移行するユーザーの急増が予想されている。だがWindows 7の移行には直接のアップグレードパスが提供されておらず、移行方法に疑問を抱いているユーザーも多い。そこで、前編「Windows 7へのXPアプリケーション移行の落とし穴」ではアプリケーション移行のポイントを紹介した。後編ではユーザーデータの移行と、移行後の注意点を紹介する。

ユーザーデータの移行は、専用の移行ツールで効率的に行える

 ユーザーデータの移行作業はさほど難しくない。Windows XPとWindows 7の間でデータを自動的に移行するツールをMicrosoftが幾つか提供しているためだ。まず個人ユーザー向けには、ユーザーデータを別のマシンやアーカイブファイルに直接コピーできる「Windows転送ツール」がある。アーカイブファイルはネットワークや外付けドライブに保存できる。企業にとっては「ユーザー状態移行ツール」が便利だ。このツールはスクリプト化が可能な他、「USMT GUI」「M.U.S.T.」といったGUIツールによって移行プロセスをカスタマイズできるなど、大規模な移行を効率的に行える。

 なお、デスクトップPCのアップグレードについては、ローカルで管理されているユーザーデータが少ないほど容易になる。例えば、ユーザーデータが主にネットワーク共有フォルダに保存されている場合や、Active Directory経由で同期されている場合、データ移行の負担は大幅に軽減される。

移行後は、ユーザーとアプリケーションに対するフォローが不可欠

 Windowsのバージョン間のアーキテクチャの違いや、移行に伴う潜在的な問題の多さを考えると、IT管理者は移行後も一定期間はモニタリングする必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...