米Microsoftのタブレット「Surface Pro」に、無線LAN接続ができないなど複数のバグの存在が発覚した。市場投入の急ぎが原因だとの声もあるが、なぜそれほど急ぐ必要があったのだろうか?
Windowsユーザーは、米Microsoftが先頃リリースしたタブレット「Surface Pro」に強い興味を示している。だがアーリーアダプターの評価は賛否相半ばし、普及の障害になりそうなバグも幾つか報告されている。
一部のSurface Proユーザーは、無線LAN接続に関する問題に不満の声を上げている。Surfaceユーザーのフォーラムでは、あるアーリーアダプターが、接続の"制限"を引き起こすバグによって生じる無線LAN接続問題を報告している。
そのユーザーは、無線チップがバッテリーモードでスリープ状態になるのを有効にするチェックボックスを外したり、MicrosoftのWebサイトから16種ものアップデートをダウンロードして問題を解決しようと試みた。こうしたプロセスは電源スイッチに影響を及ぼし、そのユーザーはデバイスをハードリセットしなければならなかった。だがSurface Proをリフレッシュしても、無線LAN接続の問題は改善しなかったという。
「接続性に関する広範な問題がデバイスに直接関係しているのならば、Surface Proが企業向けの有力なモバイルオプションになるという見方は完全に消えてしまうだろう」と語るのは、ネットワーク分野のサポート/技術コンサルティング会社である米Optimal Networksの創立者でCEOのハイナン・ランダ氏だ。「もっともMicrosoftは、こうした種類の問題や欠陥は大抵修正する(参考:米Oracleの怠慢を批判――「Javaはアンインストールすべき」)」
他のアーリーアダプターたちも、Surface Proのバッテリー寿命の短さだったり、最近では画面の自動照度調整機能をオフにしていてもランダムに明るくなったり暗くなったりするバグへの不満を投稿している。
Surface Proに関するフォーラムの参加者たちの間では、Microsoftからのパッチを待つ間、より良好なエクスペリエンスを得るために、こうした不満に対する幾つかの急場しのぎの解決策が活発に議論されている。
Microsoftは、さまざまなバグの存在を認識しており、Windows RTを搭載した「Surface RT」の無線LAN接続問題に対する早期パッチ(Surface Proでも同等に機能する)を提供済みだ。広報担当者は、Surfaceで最高のエクスペリエンスを提供するためにアップデートを毎月リリースすると述べている。
「Microsoftは、Windows用ソフトウェアと互換性のあるWindows 8搭載のSurfaceを(迅速に)市場に投入する必要があった」と指摘するのは、米コンサルタント会社Creative Strategiesの主席アナリスト、ティム・バジャリン氏だ。「彼らは、設計をあまりにも急ぎ過ぎたので、全てのバグをつぶしきれなかったのだ」
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