Windowsタブレットの勢いに乗り、Surfaceがシェアを伸ばすことはできるのか。米Microsoftは“Surface Mini”ともいわれる7インチの小型版SurfaceやWindows Blueの投入で、先行するiPadやAndroidタブレットへの逆襲の準備を進めている。
米MicrosoftのWindowsタブレット「Surface」に引導を渡すのは、もう少し待とう。同社の2013年の第1四半期は、PCの売れ行きはさっぱりだったが、Surfaceは、他のタブレット製品と同様に勢いに乗り、市場シェアを獲得する可能性がある。
米調査会社Strategy Analyticsの最近のリポートによると、2013年の第1四半期のWindowsタブレットの出荷台数は300万台で、iPadの1950万台やAndroidタブレットの1760万台と比べると見劣りするものの、市場シェアを7.5%に拡大している。
これまで出されてきた報告書では、Surfaceシリーズの業績は痛ましいほど少ないかゼロに近かった。米市場調査会社IDCは、2013年のSurfaceシリーズの市場シェアを1.9%と予想しているし、2012年第4四半期は90万台しか売れていない。しかし、上記の数字は実際に有効な統計であり、Surfaceもシェアを伸ばすことが考えられる。
前出のStrategy Analyticsは、MicrosoftがSurfaceの流通を改善し、一流のアプリを用意し、マーケティングメッセージをもっと工夫できていれば、さらに業績は上向くとしている。この3点全てが、販売の足かせとして指摘されている
Strategy Analyticsのアナリスト、ピーター・キング氏は、「価格、流通、ポジショニング、スタートボタンがないことに伴う問題に適切に対処できていたら、2~3年で10%台半ばの市場シェアを獲得できただろう」と話している。
キング氏によると、現在、主力市場は米国や英国などの先進国市場で、購入者は「ほぼ企業ユーザーに限られている。どこの店にもSurfaceは置かれておらず、一般消費者が現物を見ずにオンラインで購入することもない」という。
また、Android市場は、韓国SamsungのGalaxyタブレットが圧倒的なのは明らかだが、多様化していることがうかがわれる。「現時点ではSamsungが明らかにナンバーワンで、四半期ごとにシェアを伸ばしている。2位争いで注目すべきはAmazonとGoogleだ。AcerとAsusがそれに続く」(キング氏)
現在、Surfaceタブレットは9.7インチモデルしか販売されていないが、iPadで勢いがあるのは7インチタブレットだ。これを受けてか、Microsoftは、2013年中に現行よりも小型のSurfaceをリリースするとみられる。
また「Windows Blue」というコード名のWindows 8.1も2013年中にリリースする予定だ。Windows 8.1では、Windows 8の欠点が幾つか解消され、新しいモダンUIに合わせて調整が進められる。Windows 8.1のリリース日は公式には発表されていないが、アナリストは8月頃になると予想している。
出足は悪かったが、Microsoftはタブレット攻勢を諦めるつもりはない。
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