パフォーマンス? セキュリティ? 導入企業がDaaSのデメリットを語るDaaSの光と影【後編】

大幅なコスト削減はできなくても、クライアント端末維持コストとハードウェアコストの削減効果をもたらすDaaS。一方で、幾つかの面ではデメリットも考えられるという。

2013年06月19日 08時00分 公開
[Bridget Botelho,TechTarget]

 前編「クラウド型デスクトップ、DaaSのコストを安くする方法」では、VDIに対するDaaSのメリット、DaaSの利用形態について解説した。後編では、DaaSで設備維持コストとPCハードウェアコストを削減できる理由や、DaaSのデメリットを紹介する。

ハードウェアコストと設備維持コストの削減

 DaaS(Desktops as a Service)はデスクトップコストの大幅な節減をもたらすわけではないが、設備維持コストとPCハードウェアコストの削減につながる可能性はある。米National Asset Direct(NAD)でCTO(最高技術責任者)を務めるジョン・マドリッド氏によると、NADが2年前に200台のWindows 7デスクトップをdinCloudの「Hosted Virtual Desktop」(HVD)プラットフォームに移行して、サーバインフラのマシン台数を50台から30台に減らした結果、ハードウェアと維持管理の両方のコストを削減できたという。

 また、DaaSのユーザー企業によると、ヘルプデスクの効率も改善されるという。仮想環境ではデスクトップの入れ替えも短時間で済む。これに対し、問題が発生したノートPCを修復するには何時間、場合によっては何日もかかる。

 「要するに、SaaSを利用すれば、企業がデスクトップを運用するのに必要なリソースが大幅に減少するということだ。インフラを簡素化できるからだ。社内でサーバを保有していれば、バックアップや冗長性、管理者などが必要になるが、当社の場合、もはやそういったコストは存在しない」とマドリッド氏は話す。「必要なのは標準的なインターネット接続だけだ。ただし遅延を考慮する必要はある。われわれは良好な接続状態を維持するためにプロバイダーにも協力してもらっている」

 業界観測筋によると、シンクライアントに切り替えることによってPCの更新サイクルを延長できるメリットもあるという。シンクライアントのハードウェアの価格は1台200〜300ドル程度だ。しかも、シンクライアントハードウェアはノートPCやデスクトップよりも使用寿命が長いので、6年以上かけてコストを償却できる。

DaaSの欠点

 クラウドホスティング型仮想デスクトップにはトレードオフも伴う。最大の欠点は遅延に起因するパフォーマンス問題が時々発生することだ。

ITmedia マーケティング新着記事

news108.png

LINEで求職者に合った採用情報を配信 No Companyが「チャットボット for 採用マーケティング」を提供開始
就活生が身近に利用しているLINEを通して手軽に自社の採用情報を受け取れる環境を作れる。

news102.jpg

GoogleがIABのプライバシーサンドボックス批判に猛反論 完全論破へ42ページのレポートを公開
Googleは、米インタラクティブ広告協会から寄せられた批判について「多くの誤解と不正確...

news060.jpg

広報担当者の悩みあるある「取材を受けたのに思ったような記事にならないのは何故?」
自社や自社の製品・サービスについて広く知ってもらうためにメディアの取材を増やすこと...