近年、サーバやストレージの仮想化が進んでいるが、デスクトップ仮想化には二の足を踏んでいる企業が多い。先行投資や実装、パフォーマンスおよびセキュリティ上のリスクなどが懸念材料となっているからだ。しかし、実際にデスクトップ仮想化を取り入れた企業は、セキュリティ保護の強化、メンテナンスコストの削減、柔軟性、生産性の向上など、長期的なメリットを享受している例が多い。
デスクトップ仮想化は、幾つかの重要な点でサーバやストレージの仮想化とは異なる。サーバの仮想化では、1台の物理サーバ内で複数のコンピューティング機能を利用できるよう分割している。ストレージの仮想化は、複数のストレージサービスから物理ストレージをプーリングする。デスクトップ仮想化の場合、複数のユーザーが1台のデスクトップを使用するわけではない。デスクトップ仮想化とは、PCのHDDの中身をサーバに移すことだ。サーバがデスクトップをホストすることで、クライアントPC、タブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイスから、場所や時間を問わず、自分のコンテンツにアクセスできるようになる。
アプリケーションおよびデータをローカルのデスクトップではなくサーバ側に一元的に格納できるので、セキュリティの強化およびメンテナンス効率の向上にも貢献する。
エンドユーザーはデスクトップ仮想化において、一連のクライアントデバイスから自分に合ったものを利用することができる。基本的には、仮想デスクトップ環境向けに最適化された3種類のクライアントから選択することになる。
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