【連載コラム】医療ITの現場から
進化した電子カルテ連係ソフト――診療所IT化を促進する7種を紹介
電子カルテのリプレースに伴い、別の新しいシステムの導入を検討する医師は多い。その際、電子カルテと連係するシステムの充実度に驚くこともあるという。電子カルテと連係する最近注目のシステム7種を紹介する。
電子カルテの更新時期は5~7年
電子カルテは通常5~7年で更新時期を迎えます。この更新時期は、リース契約期間が切れることによるもので、一般的に「リースアップ」と呼ばれています。このリースアップのサイクルに合わせて、メーカー各社は大きなバージョンアップを行うことが多いため、新製品もこのサイクルでリリースします。この影響からか医療ITの常設総合展示場「メディプラザ」にも5~7年のサイクルで再度来場される方が多いようです。
電子カルテにつながる連係ソフトの多さにびっくり!
新規開業時に電子カルテ導入を支援した医師の多くが、現在の電子カルテ連係ソフトの多さに驚かれます。電子カルテ自体も5年前の2009年と比べればもちろん進化はしていますが、それ以上に急速に進化しているのが、電子カルテと連係するシステム分野です。これまでにも画像ファイリングシステム(PACS)や診療予約システムを電子カルテと連係させるケースはよくありました。しかし、現在は上記3種類のシステムを導入するのは当たり前になり、「その他のシステムはないか」と見学に来られる医師も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、電子カルテと連係する7種のシステムを紹介します。
最近、注目の電子カルテ連係システム
1. 保険証リーダー
保険証をスキャナとOCR(光学式文字読み取り装置)ソフトで読み取るシステムです。保険証をスキャニングするだけで簡単に保険証情報の入力と画像イメージが保存でき、受付業務の効率化が図れます。
2. iPad問診システム
紙の問診票の代わりに、「iPad」を活用してタッチパネルで入力できる電子問診票アプリです。患者自らが入力するので、問診データを電子カルテに打ち直す手間が減り、入力間違いを防止する効果があります。
3. 院内検査データ管理システム
血液検査や尿検査などの機器と連係して、自動的に数値を取り込むシステム。このシステムがあれば、外部に委託した検査と院内で実施した検査の結果の両方を管理することができます。
4. 検体ラベルプリンタ
検体容器に貼るラベルを自動的に発行するプリンタ。電子カルテから検査室にオーダーを送るタイミングで、自動的に検体ラベルが発行されるため、ラベル作成の手間が省け、検体の取り間違いなども防止できます。
5. 在宅医療システム
iPadなどのタブレットを利用して、電子カルテ入力や閲覧を在宅医療の現場(居宅や老人施設)でできるようにするシステムです。在宅における多職種間の情報共有ができる機能もあります。
6. 待ち順番表示システム
患者の待ち順番を表示するシステムです。銀行などで古くから導入されているシステムを医療機関向けにカスタマイズしたものが多く、外から順番を予約したり、受付で順番票を発行したりすることができます。患者の「あと何人待てばよいのか」というストレスを軽減する効果があります。
7. レセプトチェックシステム
突合点検や縦覧点検など「レセプト審査の強化」を受け、診療所でも近年注目されているレセプトを自動点検するシステムです。電子カルテにあらかじめ内蔵されていたり、外部システムとして連係するものがあります。レセプト点検における精度およびスピードが上がり、レセプト時期に残業が増加する「レセプト残業」の減少が見込めます。
このように、電子カルテにつながるシステムは毎年リリースされ、電子カルテとともに使うことで業務の効率化に一役買っています。ぜひ、メディプラザなどで最新のシステムをチェックしていただければと思います。
著者紹介
大西大輔(おおにし だいすけ) メディキャスト株式会社 メディプラザ統括マネージャー
2001年一橋大学大学院MBAコース卒業後、同年日本経営入社。2002年に医療機関の“選ぶ”を支援する展示場「メディプラザ」の1号店を東京(神田)に立ち上げ、その後2003年にメディプラザ大阪、2005年にメディプラザ福岡を順次開設。2007年より東京・大阪・福岡の3拠点を統括する統括マネージャーに就任。専門の医療IT分野については、医師会、保険医協会などの公的団体を中心にセミナー講師を多数実施。
【関連サイト】
ITを活用した経営改善・業務効率化が実現できるショールーム「メディプラザ」
医師の右腕を育成する「電子カルテ+クラーク養成講座」
医療機関のための製品導入事例紹介サイト「事例Plaza」
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