日本の医療IT成功に欠かせない3つの注目キーワード――「データ主導型社会」「シビックテクノロジー」「医療ロボット」「Medical×Security Hackathon 2015」リポート(前編)

2015年3月に開催された「Medical × Security Hackathon 2015」では、今後の日本の医療ITの方向性に関して3人の有識者による講演が行われ、参加者との白熱した議論がなされた。

2015年04月14日 08時00分 公開
[Eyes, JAPAN]

 「医療に革命を起こそう」をテーマにしたイベント「Medical × Security Hackathon 2015」が2015年3月7、8日に福島県のアルツ磐梯スキー場で開催された。このイベントは、有識者による講演とハッカソン競技の2つで構成される。

 2015年で4回目の開催となる同イベントでは、医療従事者をはじめ、大学生や社会人を含むアプリケーション開発者やデザイナー、セキュリティエンジニアなどが参加。医療アプリケーションやサービスに関するアイデア、医療アプリケーションのセキュリティの問題解決策を出し合った。同イベントは、東日本大震災の被災地である福島県から新しい医療を創造することを目的とする。また、医療ITに従事する企業関係者や大学研究機関とのマッチング、医療に関する情報共有や開発コミュニティー形成などの役割を担っている。

 本記事ではイベント初日の有識者の講演内容を基に、日本の医療IT成功に欠かせない3つの注目キーワードを示す。

講演者と講演テーマ

  • 谷脇康彦氏(内閣サイバーセキュリテイセンター 副センター長)

「データ主導型社会とサイバーセキュリティ」

  • 笹原英司氏(博士[医薬学]/ 特定非営利活動法人ヘルスケアクラウド研究会 理事)

「市民参加型健康医療イノベーションと情報セキュリティ」

  • 高橋郁夫氏(駒澤綜合法律事務所 所長/弁護士)

「医療ロボットの法律問題」

コーディネータ

  • 東 博暢氏(日本総合研究所 戦略コンサルティング部 融合戦略クラスター長)

“縦割り情報共有”を払拭する「データ主導型社会」 カギはセキュリティ

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